一人でコンロを使わせるのは中1から?

アンケート期間 2010/09/22~2010/09/23 回答者数:2,604人
アンケート対象:全国の本サイトメンバー 中学生以下の保護者

※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある



コンロなどの火を使う道具や、アイロンなど高熱を利用する電気製品などは、わたしたちの生活になくてはならないものです。でも、使い方を間違えると取り返しのつかない事態になってしまうこともあります。お子さまに使わせる時は十分な注意が必要ですね。今回は、それらの製品をお子さまにどのように使わせているか、どんなことに注意しているかを伺いました。保護者が「ひやり」とした経験や反省点、火遊び防止の工夫などもご紹介します。


6割以上の家庭で「電子レンジ・トースター」は子ども一人で扱う!

最初に、コンロや電子レンジなど、火や高熱を利用する製品を、お子さまにどのように使わせているかを伺いました。

【図1 お子さまに以下のことをどのようにさせていますか? 近いものをお選びください】
図1 お子さまに以下のことをどのようにさせていますか? 近いものをお選びください


【図2 (横軸)お子さまにコンロをどのように使わせていますか? 近いものをお選びください(小1~中3)】
図2 (横軸)お子さまにコンロをどのように使わせていますか? 近いものをお選びください(小1~中3)


「子ども一人で使わせている」割合が最も高いのは、「電子レンジ・オーブントースター」。6割以上を占めています。
一方、「使わせていない」割合は「アイロン」が最高で、5割に達しました。
火を直接扱う「コンロ」は、「子ども一人で使わせている」割合は3割未満ですが、「大人や高校生以上がついて使わせている」と合わせると、約6割と倍増します。学年別に見ると、小6までは「大人・高校生以上がつき添って使う」割合が高いものの、中1から「お子さま一人で使う」割合が急増し、逆転することがわかります。「中学生になったらもう一人で火を使わせても大丈夫」と考えるご家庭が多いのかもしれません。


使わせ方はこんなふうに注意している!

では、図1で取り上げた電化製品をお子さまに使わせる時、保護者はどのように言い聞かせているでしょうか。

☆コンロ
●まず、着火・消火をしっかり確認。次に使用中は換気扇を回すよう伝えています。すべてを灰にしてしまう火事の恐ろしさは、日頃から口をすっぱくして言っています
●使用前は、周りに燃えやすいものがないかをチェック。使用後は、本当に火が消えているかを、コンロのつまみやコンセントなどで確認するよう伝えています
●子ども一人で使わせるようになったのは、中学校入学後。遅くまで留守番させる時に、一人で食事をしてもらうためです。使用後はガスの元栓を必ず締めるよう言っています
●子どもが料理に興味を持ち出したので、使い方を一通り説明した上で、一人で使わせています。早速、熱くなったフライパンに触れてヤケドをして以来、注意深く慎重に使うようになりました。痛い思いが何よりの教訓になったようです
●短時間の留守番では絶対に火を使わないように言ってありますし、ガスの元栓は、わたしが出かける前に必ず締めるようにしています

☆オール電化・IH
●オール電化にしたので、火を直接見る機会が減りました。安心する一方で、「親として火の怖さはしっかり教える必要がある」という気持ちも強くなりました。そのため、ときどき炭で火をおこして魚を焼くなど、「燃える火」を実感させています
●オール電化なので火を使うことはほとんどなく、火について言い聞かせる機会もありません。放火や子どもの火遊びなどがニュースになると、家族の話題に上ります

☆電子レンジ・トースター
●熱くなり過ぎるのを防ぐため、電子レンジの加熱時間はしっかり確認させています
●電子レンジもオーブントースターも、それぞれの用途を確認してから使うよう伝えています
●基本的には使わせていません。子ども一人で食事をさせざるを得ない場合に、電子レンジを使わせることがある程度です

☆アイロン
●使い終わっても余熱があるため、しばらくは触らないよう言っています
●使用後、コンセントを抜いてあるかを必ず確認させています

☆こたつ
●こたつのスイッチを入れた時は、「スイッチ入れたよ」と家中に聞こえるように大きく声を掛けるのが我が家の習慣です
●「ほこりに引火して火事になることもあるんだよ」と、こたつの消し忘れに注意させています

☆石油ストーブ・電気ストーブ
●ストーブのそばに燃えやすいものを置かないよう注意しています
●電気ストーブは使用後、必ずコンセントを抜くように約束しています
●不完全燃焼が怖いので、こまめに換気するよう伝えています
●火が燃えるストーブはリビングだけに置き、必ず大人と一緒に使うのが我が家の約束。子ども部屋はエアコンにしています

多くはないものの、「特に注意はしていない」という保護者も。その理由として目立ったのは、「子どもが火を怖がって使わないから」という声です。また、ボーイスカウトやガールスカウト、キャンプなどで大人からしっかり火の扱いを教えられているお子さまもおり、「親が特に言わなくても大丈夫だと感じています」といった声も寄せられています。


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