入試当日のハプニングに備えて

次に保護者として心配なのは体調不良。緊張のあまり体に変調をきたすお子さまもいます。女子は初潮がきてしまった、というケースもありますし、念のための準備はしておくと慌てないで済みます。

  • ●車中で貧血を起こし倒れ、何回も休憩しながら試験会場に向かいました。駅のベンチで休んだり、受験校の最寄りの駅のコーヒーショップでお茶をしたりして、気分を安めました。(中学受験)
  • ●当日の朝、いきなり初潮がきた。お腹が痛く、万全とはいかない状態になったが、こればかりはどうにもならなかった。(中学受験)
  • ●子どもを送っていって帰宅すると、お昼頃受験校から電話があり、体調が悪くなって保健室受験をしているとのこと。試験は最後まで受けられそうだということだったが、とても不安な気持ちになった。(中学入試)

そして最後は皆さん、「なぜ忘れたんだろう?」とおっしゃっていますが、「腕時計」「筆箱」「コンパス」「上履き」など。当日、「雨が降った」「起床が遅くなった」「体調が悪くなった」など、別のことに気を取られてしまい、つい……ということが多いようですので、時間が少なくても確実に準備・確認ができるリストだけは作っておきましょう。
それでも、何か不都合が生じることはあり得ます。アンケートによると持ち物を忘れたかたは、会場で担当の先生に相談したり、保護者が調達に走ったりなどしてなんとかなったという回答ばかり。ですから、万一困ったことが起きたらどうすればよいのか、お子さまとも前日までにそうした事態があってもなんとかなる、と話し、いざという時に動揺しないで対処できる心の準備をしておくことが大切です。

当日のハプニングは受験生本人も保護者も少なからず動揺するでしょう。しかし、いかに早くお子さまを「なんとかなるから大丈夫」「試験に集中しよう」という気持ちに持っていけるかを考え、保護者自身は落ち着いて行動することを心がけましょう。

なお、参考までに試験当日の朝食ですが、「いつもと同じ」という回答が圧倒的でした。普段どおりの実力を発揮するにはそれがいちばんなのでしょう。前日の夕食については、「カツ」が多数。お子さまが好き・縁起もよい、ということが理由です。生ものは避け、体と心の温まるメニューで受験生を食事でも応援したいですね。
良い春がやってきますように……。

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