入試当日のハプニングに備えて

入試当日というのは、万全の準備をしたつもりでいても「まさか」ということが起こることがあります。受験生のいる家庭では、予想外の何かがあったとしても保護者はお子さまを動揺させないように落ち着いて対処したいものです。
そこで、昨年度の入試体験から「入試当日のハプニング」を伺ってみました。


多かったのは「雪」などのお天気と「交通手段」です。「早めに家を出る」「試験会場へ向かうルート、交通手段を複数検討する」ことは保護者だからこそできるリスク回避。あらかじめ「もし、通常の行きかたで行けない時は、こういうルートで行くよ」とお子さまにも伝えておきましょう。いざという時に動揺が少なくて済みます。

  • ●電車が地下から地上に出る手前で、人身事故により緊急停車し、10分ほど止まってしまった。早く出発していたので集合時間には間に合ったが、非常にハラハラしたし、付いて行って良かった。(高校入試)
  • ●電車でパスモが使えなかったとの電話に焦った。(高校入試)
  • ●大雨で駅まで歩くのが困難なのにタクシーもつかまらず、父親が駅まで車で送り、私も学校まで行った。(高校入試)
  • ●雪が降りました。30分以上早めに出発しました。後で聞いたら電車がトラブルを起こしていたそうで、予定どおり出発していたら危ないところでした。(中学入試)
  • ●雪が降って交通機関がストップ。前日から予測されていたので、当日朝状況を確認できるようホームページや駅の電話番号を調べておいた。最寄り駅の鉄道だけでなく、少し離れたもう一つの鉄道についても調べておいた。結局、後者のみ運転していたので慌てずルート変更して時間どおりに到着。(中学入試)

試験会場への到着が第一ですが、とくに中学受験生の場合、保護者自身も「予定どおりに出願・受験スケジュールをこなせるか」ということに気を配らねばなりません。

  • 2月3日、朝起きたら家の前が「積雪5cm(東京都区部)」でした。この日は2日校、1日校の発表、2日校がダメなら4日校の出願、1日校がダメなら1月校の入学金納入と広範囲にわたり予定が目白押しの日で、間に合わなかったらどうしようかと泣きたくなりました。雪対策(ハイカットの鋲つきスニーカーなど)は準備しておいたほうが安心です。(中学入試)
  • 面接で予想以上に時間がかかり、他校の午後受験の時間に遅れました。でも、受験させていただけました。(中学入試)

更に、試験会場で快適に受験できるように、という準備も気になるところです。荒天のため、会場に着いたものの、替えの靴下・靴などがなかったため、冷たい思いをさせてしまった、風邪をひいてしまった……という回答も見られました。まさかのことを考えて荷物が際限なく増えてしまうのも考えものですが、持ち物リストに「雪の日用」「雨の日用」などマークをつけておくなどすれば、当日の状況に合わせて慌てずに追加するなり、省くなりの準備ができます。

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