「できる子」に共通する家庭学習の取り組み方とは

小学校でも重視されている家庭学習指導

最近は小学校でも、学習態度や家庭での学習時間の指導を重視するようになってきています。そうした取り組みを長年続けているのが、鹿児島市にある田上(たがみ)小学校です。同校には『学習のしつけ』という指導の手引きがあり、子どもの発達に応じた方法で、授業中の学習態度や家庭学習も含めた自主的な学習習慣を育成しています。
たとえば、まず、低学年では、先生の助けをもらいながら、話の聞き方や発表の仕方などに最低限必要な「型」を身に付けます。そして、中学年、高学年へと進むにしたがって、徐々に型を外しながら自ら考えさせる指導に移行し、児童の自主性を引き出していくのです。低学年でしっかりと土台ができているため、中・高学年での指導がずいぶんと楽になると同校の先生方はおっしゃっていました。
また、この『学習のしつけ』には「家庭学習のしつけ」の項目もあり、保護者へのアドバイスとして、保護者が教えられない問題の調べさせ方を提示するなど、保護者と連携した取り組みにも重点を置いています。

くり返しになりますが、自主的・計画的な学習ができるようになるためには、最初に学習の基盤や学習習慣を身に付けておくことが大前提です。Benesse教育研究開発センターが行った別の調査(「第1回子ども生活実態基本調査」)では、学習の悩みについて、「今までにもっときちんと勉強しておけばよかったと思う」「上手な勉強の仕方がわからない」の項目が、小学6年生から中学1年生にかけて急増しています(図3)。子どもが中学生以降も学ぶ楽しさを実感しながら成長できるよう、まずは家庭学習の取り組み方から見直してみてはいかがでしょうか。

【図3 学習の取り組み方】
Q.学習において、悩みはありますか。
学習において、悩みはありますか。
調査概要○調査主体:Benesse教育研究開発センター/調査対象:小学校4年生~高校2年生/有効回答:14,841人/調査

プロフィール



「進研ゼミ小学講座」は1980年に開講して以来、「チャレンジ」の愛称とともに全国の小学生のやる気をひきだす自宅学習教材として親しまれてきました。現在、小学生の約5人にひとりが会員という、最も利用されている自宅学習教材です。

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