子どもの学習意欲を高める働きかけとは?
2007年10月に文部科学省が発表した全国学力・学習状況調査の結果からは、「家の人と学校での出来事について話をする」子どもほど、学力調査の平均正答率が高いことがわかりました。親子のかかわりが子どもの学習意欲を高め、学力にも良い影響を与えているのかもしれません。今回は、Benesse教育研究開発センターが実施した2つの調査(「第4回学習基本調査・国内調査報告書 小学生版」 「第1回子ども生活実態基本調査報告書」)から、子どもの意欲を高める家庭でのコミュニケーションのヒントをご紹介します。
小学校の授業に興味をもってみる
図1は、保護者の生活習慣や親子のかかわりと、子どもの成績との相関を示したものです。親子のコミュニケーション頻度、保護者自身が社会の出来事に興味をもつ姿勢、家族との体験活動の有無と、子どもの成績との間に深い相関関係があることがわかります。
実際、学校の先生からも「親の教育に対する考え方が、子どもの交友関係や学習態度、学習意欲に大きくかかわっている」といった声をよく聞きます。
ここ数年、全国の小学校の取材を続けていますが、最近は、体験活動やコミュニケーション活動などを取り入れながら、従来の知識の習得を超えた学力向上に取り組む学校がずいぶんと増えてきました。
まずは、こうした小学校の新しい試みに興味をもってみることで、家庭でも、子どもたちの学校での学びを広げるような雰囲気づくりや働きかけがしやすくなるのではないでしょうか。
成績の「中身」も気にかける
図2は、保護者が子どもの成績を把握しているかどうかと、子どもの成績との相関関係を示したものです。全体的に、成績上位層の子どもほど、保護者が自分の成績をよく知っていると答える傾向にあることがわかります。
ただ、成績を把握するうえで心がけたいのは、結果だけでなく、その中身を知っておくことです。結果ばかりに気をとられると、それが悪かった場合、保護者はしかったり注意したりするだけになり、子どもの学習意欲を低下させかねないからです。
ある小学校の先生は、「図形は弱いけれど、数量に強い」「文章を書く力はまだ弱いけれど、読み取る力はついている」など、ほめる点を見つけてあげて、子どもが「次はがんばろう」と思えるように指導されているそうです。親子の会話でも、子どもの良い点をほめながら、さりげなく成績を気にかけてあげましょう。
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