新学習指導要領・中学校英語「読むこと」の3つの目標! 家庭学習のポイントは質問づくり

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新学習指導要領の全面実施にともない、2021年度から中学校英語でも新しい学習内容になります。英語は聞く・読む・話す・書くの4技能を総合的に高めるため、語学力の国際的な基準であるCEFRをもとに目標が検討されました。

英語4技能のうち「読むこと」で掲げられた目標とは、どのような内容なのでしょうか。家庭学習でのポイントともに確認していきましょう。

この記事のポイント

目標1:日常的な話題について必要な情報を読み取る

「読むこと」の1つめと2つめの目標は「日常的な話題」について書かれた英語の文章の読解に関わるもの。1つめの目標は、必要な情報を読み取れるようになることです。

日常的な話題には、たとえば家のことや学校のこと、休日の予定、製品の使い方などがあります。「○○へ行く予定です」「○時に集合してください」といった英文がある時に、「○○」にあたる情報をきちんと拾えるようになることがポイントです。

家庭学習では、英語の文章全体をざっと見たあとで「この人が……をするのはいつ?」のような質問を作り、その答えを探しながらもう一度英文を読み直すという練習をしてみましょう。

目標2:日常的な話題に関する短い文章の概要が分かる

2つめの目標は、日常的な話題についての短い文章を読み、その概要をとらえられるようになること。特定の情報ではなく、文章全体が何を伝えようとしているのかを理解できるようになるのが目標です。

たとえば英語で書かれた物語の一部を読んで他の人に説明することを考えてみましょう。
「主人公はああしてこうして、こう思って……」と細かく話すとキリがないし、ほとんど文章をそのまま読んでいるのと変わりません。

物語の概要をとらえるには、まず「主人公はどんな人で最後にどうなったの?」という質問に答えられるよう、文章全体を見渡すつもりで読むことが大切です。

目標3:社会的な話題に関する短い文章の要点が分かる

「読むこと」の3つめの目標は、社会的な話題に関する文章の読解です。

社会的な話題とは、たとえば環境問題や国際協力といった国内外の出来事や問題のこと。社会的な話題に関する短めの文章を読み、書かれている内容のうち重要なポイントが分かるようになりましょう。

家庭学習では、社会的な話題の英語の文章を読む際に「つまり筆者は何が言いたいの?」という質問に答えることを意識しながら読んでいきます。いきなり英語の文章で実践するのが難しいなら、日本語の文章で練習してから取り組むのもよいでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

新学習指導要領で「読むこと」に設定されたのは、
 ● 日常的な話題:必要な情報を読み取る(特定の情報を拾える)
 ● 日常的な話題:文章の概要が分かる(文章全体を見渡せる)
 ● 社会的な話題:要点が分かる(筆者が一番言いたいことが分かる)
という3つの目標。

家庭学習では、一度最初から最後まで英文を読んでから自分で質問を1つ作り、その質問に答えられるようにもう一度読み直す練習を重ねてみてください。


出典:
中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編|文部科学省
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387018_010.pdf

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