【昔と違う!令和的勉強法】勉強手段はハイブリッドに使い分けがち
「うちの子の勉強の仕方、私のころと違うな」
そう感じている保護者のかたも多いのではないでしょうか。
時代とともに、子どもたちの学習手段も大きく変化してきました。学習アプリやオンライン授業など、保護者の時代にはなかった学習手段に、戸惑いを感じることもあるかもしれません。
では、実際に子どもたちは、どのような学習手段を選んでいるのでしょうか。全国の中学1年生〜高校3年生902名に行ったアンケート調査から、令和ならではの勉強スタイルの実態を見ていきます(※)。
この記事のポイント
令和の学習手段はハイブリッド化!
中学生、高校生がどのような学習手段を選んでいるのかについて聞いたところ、次のような結果となりました。
学習手段の1位は「参考書・問題集(71.0%)」。この点は、保護者世代と大きな違いはなさそうです。一方で、2位には「学習アプリ(57.2%)」がランクイン。さらに、「映像授業(9.9%)」「オンライン塾(8.8%)」など、近年広がった学習手段も一定数利用されています。保護者世代に比べて、学習手段の選択肢が増えている様子がうかがえます。
学習手段の多様化により、複数の学習手段を使うのがスタンダードになっているようです。7割以上の子どもが2種類以上の学習手段を利用しており、3種類以上を使っているケースも4割超。学習手段を組み合わせて使う「ハイブリッド型」の学びが令和の勉強スタイルの特徴といえそうです。
では、その中でも「メイン」で利用している学習手段は何でしょうか。
メインで利用している学習手段としては「参考書・問題集」「通塾型の塾」「通信教育」で全体の8割を超える結果となりました。一方で、「学習アプリ」や「オンライン塾」といった新しい学習手段をメインにしている子どもも1割弱いることがわかります。
学習手段は「シーン」や「やる気」で使い分ける時代に
ハイブリッド化が進む中、複数の学習手段はどのように使い分けられているのでしょうか。フリーアンサーで寄せられた声からは、学習内容だけでなく、学ぶシーンやその時の状態に応じて手段を選ぶ学び方が広がっていることが見えてきました。
シーンに応じた使い分け
フリーアンサーで寄せられた声を整理すると、予習・復習、問題演習、暗記、苦手科目の補強、得意科目の学習など、目的に応じて学習手段を組み合わせている様子が見られました。次のような使い分けが多いようです。
● 学校の授業の復習→参考書や通信教育教材、塾(通塾、オンライン塾)
● 問題演習→問題集や通信教育教材
● 暗記・知識事項の確認→学習アプリ
● 苦手科目の学習→塾(通塾、オンライン塾)や映像授業
● 得意科目の学習→問題集・参考書
● 学習管理→学習アプリ
フリーアンサーの具体的な声からは、子ども一人ひとりが工夫をして学習手段を選んでいる様子がうかがえました。
<フリーアンサーの声>
・「学校は授業、塾は補習、アプリは学習管理」(中学3年生)
・「塾で予習を進め、学校の授業でその復習をし、家庭学習でアプリを活用しながらさらに復習」(高校1年生)
・「難しい数学と英語のみ通塾、その他の教科は映像授業」(高校1年生)
・「得意な教科は参考書や過去問。学校の授業で分からなかった教科は映像授業」(高校3年生)
・「放課後と帰宅後は参考書で学習、登下校中に学習アプリや暗記帳で学習」(高校2年生)
やる気に応じた使い分け
さらに注目したいのが、やる気に応じた使い分けです。学習内容だけでなく、その時の気持ちや集中力に合わせて学習手段を選ぶ様子も見られました。
<フリーアンサーの声>
・「やる気が出たら問題集、出なかったら出るまでアプリ」(中学3年生)
・「スマホを触りたくなったら、そのついでにアプリで勉強。参考書はマジで机向かってやる気起きた時」(中学1年生)
机に向かってじっくり取り組める時には紙の教材を使い、気持ちが乗りにくい時や短時間しか取れない時にはアプリを活用する。その時の状態に合わせて学習のハードルを下げ、学習に取り組もうとする子どもたちなりの工夫が感じられます。こうした柔軟な使い分けが、令和的「ハイブリッド学習」なのかもしれません。
ユニーク?な使い分け法
デジタル化に伴う勉強手段の多様化が色濃いなかで、中にはある種ユニークに映った声もあったので、いくつか紹介しておきます。
「英語は塾で、共通テスト対策には、スマホで共通テスト後のおすすめ演習に取り組んでいる」(高校1年生)
特定のテストをめがけたスタンスも素敵です。
「某学習アプリだけ」(高校2年生)
単一手段に全集中なのも気概を感じます。
「たまにオンライン英会話を利用する」(中学3年生)
学びが実践的で社会人レベルです。
「学校では授業、帰宅後は塾が始まる時間まで家庭学習(進研ゼミ)、塾へ行き、帰ったら家庭学習(進研ゼミ)、家庭学習時は学習アプリで時間管理。空いている時間は単語帳やアプリで暗記」(中学3年生)
(ついまた社会人視点ですが)見習いたいほどのタスク管理だといえます。
このように各自なりのスタイルが確立され、勉強法も個別化している点も、令和ならではと言えそうです。
これぞ令和的⁉︎「オンライン塾」利用もじわじわ増加中
【Q13 オンライン塾利用経験】
そして勉強手段の中で挙げられていた、昔はなかった「オンライン塾(インターネットを通じて自宅や好きな場所からリアルタイム配信のライブ授業を受けられるサービス)」の利用についても聞いてみたところ、約2割が利用経験があることが明らかになりました。
オンライン塾の利用経験者に、よかった点を聞くと、「通塾の時間がいらない(83.0%)」「自分のペースで進められる(48.4%)」といった声が多く挙がりました。
こうしてみると、オンライン塾が選ばれる理由としては、通塾にかかる移動時間が不要な分、限られた時間を学習そのものに使えることや、場所の制約を受けにくいことで、自分の目的や学習スタイルに合ったものを選べるという点が考えられそうです。
フリーアンサーでは、これらの点に加え、「質問のしやすさ」を挙げる声も見られました。
<フリーアンサーの声>
・「先生に直接聞くのは苦手だが、オンラインだと質問できる」(高校3年生)
・「匿名のチャットがあるから、意見や質問が言いやすい」(高校1年生)
対面の場では発言や質問をためらってしまう生徒でも、オンライン上のチャット機能を通じてであれば、気軽に質問できると感じるケースもあるようです。心理的ハードルの低さも、オンライン塾ならではの特徴といえるでしょう。
時間や場所の制約がなく、自分のペースで進められ、質問もしやすく柔軟に学習できるオンライン塾は、よりお子さまに合った学習手段の選択肢として広がっていきそうです。
また、ベネッセの難関専門オンライン塾(https://kou.benesse.co.jp/online-jyuku/)のように、難関大合格という学力レベルに応じた形もあり、受験生のニーズに応じた学びを受けることが可能になっているようです。
まとめ & 実践 TIPS
令和の学習は、多様な学習手段から目的やシーンに合わせて選ぶ「ハイブリッド式」がスタンダードであることがわかりました。「今の自分に合うのはどれかな?」「このためには何を使おうかな?」といった視点で学習手段を選び、工夫をしている姿には、頼もしさを覚えますね。
さまざまな学習手段を駆使する姿や、スマホを活用しながら学習する姿に「本当に勉強しているのかな?」「大丈夫かな?」と不安になる場面もあるかもしれません。そんな時は「どんなふうに使い分けているの?」と、お子さまに聞いてみるのもいいですね。デジタルネイティブ世代ならではの工夫に、保護者的にも新たな気付きや学びがあるかもしれません。
(出典)
※学習スタイル調査
調査対象:ベネッセが提供する学習管理アプリ「StudyCast」利用者(中学1年生~高校3年生)
回答数:902名
調査期間:2025年12月2日~7日
調査方法:インターネットでのアンケート調査
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