合否を分ける!? 子どもに勧めたい「スキマ時間」勉強

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「うちの子、勉強の時間が足りていないかも……」
部活や行事で忙しいお子さまも多く、勉強にまとまった時間を割くのが難しい場合もあるでしょう。
そこで注目したいのが、毎日の生活の中で生まれるちょっとした「スキマ時間」
受験で成功したお子さまたちの中には、スキマ時間を活用して勉強を進めた人がたくさんいます。

そこで今回は、志望大合格を決めた大学生の「スキマ時間勉強法」をシーン別にご紹介。
お子さまが「勉強する時間がない!」と悩んでいたら、この記事を参考にスキマ時間活用をすすめてあげてください。

※この記事内の体験談・ランキングは2022年8月に実施した「進研ゼミ高校講座」を受講していた大学生150名のアンケートより制作しています。

この記事のポイント

スキマ時間は1日のあちこちにある!

毎日慌ただしく生活するお子さまを見ている保護者のかたの中には、「うちの子は部活もあって夜も遅いから、勉強する時間が取れず、成績が心配」と感じるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな忙しいお子さまにこそ、スキマ時間の活用がオススメです。

たとえば、起床直後や通学中、学校の休み時間、夕食の前後、就寝前、トイレやお風呂の時間……。
勉強に使えるスキマ時間は、1日の中にたくさん埋もれています

スキマ時間活用トップ3は「通学中・就寝前・休み時間」!

入試を経験してきた大学生に「どのスキマ時間を受験勉強に活用していましたか?」と質問したところ、次のような結果が得られました。

1位……通学中
2位……就寝前
3位……授業前・休み時間
4位……放課後
5位……夕食前、起床後
6位……入浴中
7位……トイレの中

まず、「活用している!」という声が特に多かった1~3位の項目について、大学生の体験談を紹介します。
就寝前に覚えた単語を通学中や休み時間に再チェックするなど、複数のスキマ時間を組み合わせて使っていた人も目立ちました。

●通学中

通学中の電車で、「進研ゼミ」の暗記アプリや英単語帳を使って暗記に取り組んでいました。暗記は家で勉強机に向かってやるより、スキマ時間にパパッと覚えるほうが、圧倒的に効率がよかったです!
(慶應義塾大 理工学部 Y・Mさん)

友達と一緒に登校しながら、英単語の問題を出し合って暗記していました。あとで「あの時の単語だ!」と思い出しやすかったです。
(富山県立大 看護学部 M・Mさん)

●就寝前

就寝前に単語などの暗記をして、起床後に前日覚えたことを忘れていないかチェックしていました。睡眠を挟んで確認することで頭に定着しやすかった気がします。
(福島大 農学群 H・Kさん)

毎日寝る前に、その日解いた英語の長文問題を音読していました! 音読することで、覚えきれなかった単語やあいまいな発音が明らかになるので、復習してから布団に入っていました。
(和歌山大 システム工学部 S・Tさん)

●授業前・休み時間

休み時間の数分で、前回の授業ノートを見返したりして習ったことを頭の中で整理していました。授業は前回までの内容を踏まえて進められるので、少しでも思い出しておくことで理解度がアップしました!
(日本医科大 医学部 N・Iさん)

朝は少し早く登校して、授業が始まるまでに1問でも多く問題を解くようにしていました。休み時間も単語暗記など短時間でできることにあてて、時間のムダをシャットアウト!
(九州大 理学部 S・Uさん)

わずかな時間も見逃さずスキマ時間として有効活用

トップ3の「通学中・就寝前・休み時間」以外でも、自分なりの工夫でさまざまなスキマ時間を活用している人が見られました。
「夕食前は問題演習」「お風呂中は暗記」などシーン別に取り組む内容を決めておくと、勉強のリズムをつくりやすいようです。

●夕食前・放課後

帰宅してから夕食までの15~30分で、物理の問題を1問解くと決めて欠かさず取り組んでいました。目標を低めに設定しておくことで、集中力を保って勉強できました。
(立教大 理学部 M・Iさん)

おやつを食べながら短時間で英単語を覚えるのが習慣でした。「単語帳を1ページ覚えたらお菓子を1個食べてよし」というルールをつくったことで、「やらなきゃ」という義務感が薄れて、楽しく進めることができました。
(名古屋大 工学部 T・Oさん)

●トイレ、バスルームなど

どうしても覚えられない漢字や英単語をトイレの壁に貼っておいたら、行くたびにイヤでも見るせいか、パッと思い出せるように!
(日本大 芸術学部 H・Fさん)

お風呂のあと、髪の毛を乾かしている間や歯磨きの時間も活用したかったので、脱衣所の壁に歴史の年表を貼って眺めるようにしました。繰り返し見るうちに、歴史の流れが自然と頭に入りました。
(京都大 法学部 N・Iさん)

スキマ時間の積み重ねで「1か月30時間」にも!

5~10分のスキマ時間も、積み重ねれば1日1時間近くの勉強時間になります。
1か月単位で考えれば、30時間も勉強時間を生み出せることに!
また、スキマ時間を活用することで、「机の前ではじっくり問題演習」「移動中のスキマ時間に繰り返し暗記」など、時間を効率的に使ってメリハリのある勉強ができるようになります。
スキマ時間学習のメリットを、ぜひお子さまに教えてあげましょう。

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