「テスト後だし、ゆっくりさせてよ」休校後、さらに春休みにまったりのわが子…このままで大丈夫?
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オミクロン株流行の影響で1月、2月も学級閉鎖や休校、自主休校などのイレギュラーが起きたかたも多いなか、あっという間にもう春休み。
それでなくても生活リズムが乱れがちなところで春休みに入り、学習ペースを取り戻せていない様子のお子さまにモヤモヤされているかたや、「勉強しなさい」バトルにすでに疲れたというかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
まったり過ごすお子さまへの関わりや声かけに対する保護者のかたの迷いに、コーチングの観点から一緒に考えていきたいと思います。
1.春休みはお子さまもナーバスになりやすい時期
新学期が始まると新しい学年のスタート。クラス替えや部活で学年が上がるなどさまざまな環境変化が起こり、それに伴って人間関係にも変化が生じやすい時期。
脳は変化を「エラー」ととらえ、これまで無事に生きてこられた環境を安心安全な場所(コンフォートゾーン)と見なす傾向があるので、小さな変化にも不安を抱きやすいもの。
まして学校生活はお子さまにとって世界の中心ともいえる重要な場所であり、その環境が変化することの影響は大きいはずです。
仲のいい友達とクラスが離れるかもしれない、担任の先生が合わないタイプだったら……などと考えると、不安であまりアクティブに動く気持ちになれないこともあるかもしれません。
お子さまは心配でナーバスになっているのかもしれないという前提で見ると、お子さまの様子からキャッチできる情報も変わってくるはず。
2.イライラしてしまう原因を考える
お子さまの様子についイライラしてしまう原因はどこにあるのでしょうか。そこがあいまいなままだと、イライラもあいまいに拡散してしまいます。
イライラしているのは、お子さまが期待通りの行動をしてくれないから? 勉強している様子を見て安心したいから? 勉強さえしていれば安心できる? 親としてお子さまに望んでいることは何? ……とイライラの要因をかみくだいていくと、どこまでがお子さま自身の問題なのか、自分自身が作り出している問題はないか、ということが見えてくるはず。
とはいえ、お子さまがずっと家にいると保護者のかたの負担も何かと増え、体力的にも精神的にも疲れてしまいますよね。
イライラや疲れを少しでも軽減させるために、ぜひ考えていただきたいのが「何をやめられるか」ということ。
あれもこれもやらなければ、という思いを少し手放して、やめることを決めてみてください。
「課題も出ているのだから、親が勉強しろと言うのはやめる。やらずに困るのは本人と割り切る」「昼ご飯もちゃんとしたものを食べさせなきゃという思いを手放して、時には子どもに好きなものを買ってこさせるでもよしとする」など、心を軽くするために何をやめるのが効果的か、考えてみることをオススメします。
3.未来をイメージする質問をしてみる
「なぜ勉強しないの?」「どうしてダラダラしてばかりいるの?」と原因を追究しようとする質問を投げかけられると、責められているように感じてしまいやすいもの。
質問をする時のポイントは、過去ではなく未来に向けること。
たとえば「春休み明け、どんな気持ちや状態で新しい学年を迎えたい?」「新しい学年は、どうなっていると理想的?」などとさりげなく聞いてみると、お子さまも考えやすいはずです。
その質問でなりたい理想の状態をお子さまが少しでもイメージできれば、「そのために何ができそう?」「どうしたらそうなれる?」という問いも受け取りやすくなります。
過去について問いただされても終わったことはどうすることもできませんが、未来の状態にはさまざまな可能性があるため、脳の想像力が活性化しやすく、その結果行動やモチベーションにつながりやすいのです。
お子さまと一緒に、少し先の未来を考える小さなワクワクを味わってみてはいかがでしょうか。
まとめ & 実践 TIPS
家の中でダラダラしている様子が目に入ってしまうと、どうしても「もっと有効に時間を使えばいいのに」と気になってしまいますが、保護者のかたもお子さまも、それぞれが日々さまざまな我慢をし、やりたくないことにも向き合い、疲れやストレスを感じながら過ごしているのだと思います。
手放せるものはできるだけ手放し、時にはゆっくりする時間も自分に許し、新学期を心軽やかに迎えることができたら、それでいいと思いませんか。
これができていないとダメ、と減点法で見るのではなく、「うちの子も私も、これで大丈夫」と思うためには春休みを最低限どう過ごせていればいいのか、と考えてみるのはいかがでしょうか。
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