全国約3,700人を調査 マスク生活で気を付けていること3位「相手との距離」2位「発音」1位は?

マスクを着けると、話し方や態度などが変わることがあると思う人は6割……。
そんな調査結果が、文化庁の2020年度「国語に関する世論調査」で明らかになりました。新型コロナウイルスの感染拡大でマスク着用が日常化する中、人々のコミュニケーションスタイルも変わってきているようです。

この記事のポイント

声の大きさや発音を意識

調査は2021年3月、全国の16歳以上6,000人を対象に、郵送で実施。3,794人(63.2%)の有効回答がありました。
「マスクを着けると話し方や態度などが変わることがあると思うか」を尋ねたところ、全体で62.4%が「変わることがあると思う」と答えました。
具体的に尋ねると、「声の大きさに気を付ける」(74.1%)、「はっきりとした発音で話す」(57.5%)、「相手との距離に気を付ける」(45.1%)、「相手の表情や反応に気を付ける」(39.8%)などが多く挙がりました。
「身ぶり手ぶりを多く使う」人は、全体では25.8%でしたが、年代別に見ると、若い人ほど多く使っており、16~19歳では42.1%となりました。
密になるのを避けつつ、相手と意思疎通ができているかを気に掛ける人が増えてきているのかもしれません。

若者の7割はウェブ会議の経験あり

「情報機器を使ったビデオ通話やウェブ会議等」の経験がある人は、全体では46.2%と半数に届きませんでしたが、年代別で見てみると、16~19歳で79.9%、20代で76.6%となっており、若い年代の多くがオンラインコミュニケーションを経験しています。
一方、経験が「ない」割合が最も多かったのは70歳以上で、85.2%でした。

オンラインで気にするのはタイミング

ビデオ通話やウェブ会議の経験が「ある」人には、会話の際、気を付けていることを尋ねると、「自分が話すタイミング」(58.4%)、「はっきりとした発音で話す」(53.6%)、「映り具合や音量の設定など」(48.3%)、「声の大きさ」(44.8%)などが上位に挙がりました。

マスクを着けている時の話し方の変化でトップだった「声の大きさに気を付ける」は、ビデオ通話時では4番目になっています。情報通信技術(ICT)機器の音量は自分で調整できますから、対面で話す時に比べ、気にならないのかもしれません。それより、発言者の声が重なって聞き取りづらくならないよう、タイミングに気を配る人が多いことが分かります。

ただし、16~19歳で「タイミング」を気にしている人は、他の年代より低くなっています。また、「話す速さに気を付ける」は70歳以上を除き、年代が上がるに従って高くなる傾向が見られました。

まとめ & 実践 TIPS

新型コロナの感染拡大が一段落しても、感染予防のためにマスクを着けたり、対面の代わりにオンラインを利用したりするなど、一度変化した会話のスタイルは、なかなか元には戻せそうにありません。
学校でも、ICTコミュニケーションの場面が増えています。子どもたちには、こうした環境の下でも「思考力・判断力・表現力」など、幅広い学力を伸ばしてあげたいものです。
調査結果を、人々が「新しい日常(ニューノーマル)」に順応する姿と捉え、学校や家庭での会話のヒントとして生かしてみてはいかがでしょうか。

(筆者:長尾 康子)

※文化庁 令和2年度「国語に関する世論調査」の結果について
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/index.html

プロフィール

長尾康子

長尾康子

東京生まれ。1995年中央大学文学研究科修了。大手学習塾で保育雑誌の編集者、教育専門紙「日本教育新聞」記者を経て、2001年よりフリー。教育系サイト、教師用雑誌を中心にした記事執筆、書籍編集を手がける。

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