学校行事が減った今、先生との信頼関係はどう築けばいい?
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コロナ禍により、学校行事や授業参観、保護者会、PTA活動などは中止・縮小が相次ぎ、学校を訪問する機会は大幅に減りました。ママ友同士での情報交換もままならないような今の状況で、学校や先生との関係をどのように築いていくのがよいでしょうか。
(赤ペン先生 河原)
コロナ禍だからこそ感じられた先生がたの思い
以前であれば、1学期に数回は学校に出向く機会があり、気になることがあっても先生とお話できるチャンスはたくさんある、という安心感があったと思います。その機会が限定されたことで学校との距離が遠くなったように思えて、何となく不安を感じているかたも多いのではないでしょうか。
私自身もそんな保護者の一人でした。でも昨年3月以降の日々を思い返してみると、直接お会いする機会がほとんどないにも関わらず、先生がたへの信頼度はむしろ日に日に増していたと言えます。
子どもの話から、また学級通信、学年通信の端々に「生徒たちを励まそう」「楽しませよう」という先生がたの「思い」をはっきりと感じ取ることができたのです。子どもは中3で、修学旅行も部活動の大会もすべて無くなり、受験だけが予定通りという学年でしたが、卒業式ではみんなが明るく笑っていました。
先生がたとの別れを惜しむ子どもたちの姿に、失ったものばかりではなかった、大切なものを受け取れていたのだ、と気づくことができました。
気になることは思い悩まず相談を
おそらくどの学校の先生も、同じ思いで子どもたちと向き合っているのではないでしょうか。このような状況だからこそ、子どもたちをしっかりサポートしたい、そのために保護者のかたがたと信頼関係を築きたい、と考えておられるはずです。
コミュニケーションの機会が減ってしまったことを残念に思っているのは、先生がたも同様であると聞きました。ですから、もし何か心配なことがあれば「こんなことぐらいで・・・」と思い悩まず、相談されてよいと思います。
お子さまの同意があれば、連絡帳を利用することで確実にお返事をいただけます。あるいは放課後にお電話し、直接お話されてもよいでしょう。
ときには嬉しい気持ちも先生に伝える
先生に連絡するのは、心配事があるときに限らなくてよいと思います。例えば、以前保護者会の席でしていたような、お子さまの成長ぶりや家庭での様子などの楽しい話題です。先生がたはきっと、そんな報告も待ち望んでいらっしゃるでしょう。
数年前に参加した子育て講座の中で、元教員の講師のかたがこんなふうにおっしゃいました。「保護者のかたの喜びの声は教師の励みです。ぜひ伝えてあげてください。」親としての嬉しい気持ちを伝えて成長を喜び合うことも、先生と心を通わせる一つの方法であるかと思います。
まとめ & 実践 TIPS
コロナの流行により世の中が大きく様変わりしても、自分らしく、たくましく、楽しみながら成長してほしいという子どもたちへの願いは、ずっと変わらないでしょう。保護者のかたも学校の先生も、目指すところは同じです。心配なこと、嬉しいことを学校や先生と意識的に共有し思いを確認し合うことで、信頼関係を築いていけるのではないでしょうか。
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