夏休みの宿題、親はどこまで手伝う?子どものやる気を引き出すサポート方法
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夏休みの始まりに、宿題の一覧を眺めながら「今年は手伝う?手伝わない?」と葛藤されるかたも多いのではないでしょうか。おうちのかたのお手伝いがやる気を後押しし、お子さまの成長にもつなげられるようなサポート方法をご紹介したいと思います。
(赤ペン先生 河原)
取り組む「順番」と「タイミング」を“見える化”する
普段と違って何種類もの課題が出される夏休み。やる気がないように見えてしまうのは、もしかすると「何から手を付けていいかわからない」状態だからかもしれません。
宿題をどう進めるかは、夏休みのスタート地点で、「取り組む順番とタイミング」を「見える化」してあげるのがよいと思います。
宿題を「勉強系:ワーク、プリント、ドリルなど」と「実践系:観察、日記、自由研究・自由工作、感想文など」の二つに分け、勉強系については「取り組む順番」を、実践系については「取り組むタイミング」をお子さまと話し合って決めていきましょう。
いつ、何に取り組めばいいかを把握できれば宿題は半分終わったようなもの。お子さまがいつでも確認できるように、決めたことを大きく書いて貼り出しておくのがおすすめです。
自由研究は「好きなもの」からの連想でテーマを選択
「自由研究」や「自由工作」といった「自由課題」のテーマもこの段階で決めておきましょう。おうちのかたの役割は、お子さまが「好きなこと」を思い出させてあげること。「今、気になっていること」「興味があること」を問いかけ、そこから連想して「調べたいこと」や「作りたいもの」を見つけてもらうのです。
例えば「ゲーム」が好きなお子さまだったら、「ゲーム」について知りたいことを考えてもらいます。「ゲームっていつできたの?」「どんな種類があるかな?」「プロゲーマーになるには?」「ほかの国で流行っているゲームは?」出発点が「好きなこと」なら、お子さまからもどんどんアイデアが湧いてくると思います。
ミッションの完了を親子で楽しんでみる
宿題の「進め方」と自由研究の「テーマ」が決まったら、一つ一つの“ミッション”がクリアできたときの、ささやかな「ごほうび」も決めておくと楽しいと思います。
「算数のワークが終わったらあそこのお店のアイス、買いに行っちゃう?!」と親子で楽しめる設定にするとワクワク感を共有できます。課題の数だけ楽しみを増やしてしまいましょう!
ここまでサポートしたら、おうちのかたの出番はいったん終了です。あとは進捗状況を時々確認してあげるくらい。実際の取り組みについては、求められるまではアドバイスを控え、どんな仕上がりになろうと口出ししないのが次へのやる気につなげるコツです。
まとめ & 実践 TIPS
サポートの目的は「お子さまの考えを引き出すこと」にあります。おうちのかたの力添えのもとに「自分で」立てた計画によって気持ちよく宿題を終えることができたら、お子さまにとっては何よりの収穫となるでしょう。
おうちのかたとワイワイ話をしながら、たくさん考えて進め方を決めた夏休みの宿題は、いつもの年よりちょっと楽しいかもしれません。
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