前学年で習ったはずなのに、わかっていない…つまずき、苦手を残さないための復習の進めかた
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新しい学年にもそろそろ慣れてきた頃でしょうか。学習を進めていくうちに「あれ?もしかして前の学年で習ったことがわかっていないのでは‥?」となったとき、子供のやる気を損ねずに、そのつまずきを解消していくには、どのように復習をしていけばよいのでしょう。
(赤ペン先生 吉田)
この記事のポイント
お子さまと一緒につまずいているところを見つける
自分で、どこでつまずいているかがすでにわかっていればすばらしいです。大いにほめてあげてください。
ですが、おそらく、多くの場合は「わからないところがわからない」という状態ではないでしょうか。
わからないところが漠然としていると、「全部わからない」と自分で思ってしまい、諦めてしまう場合があります。そうならないように、お子さまと一緒に、テストやプリント類を確認したり、教科書をめくりながらどこでつまずいているかを見つける必要があります。
そのときに、「なんでこんなこともわからないの!」などと言いたくなる気持ちは、ぐっと押さえてください。お子さまは、責められると、わからないことが恥ずかしい、叱られたくないという思いを抱いてしまい、そのまま放置してしまうことにもなりかねません。むしろ、お子さまが、わからないことに気づき、受け入れたことを認めてあげてください。
おうちのかたが、「一緒に解決していこうね。」と寄り添うことで、子どもは、安心し、素直に応じるようになります。
わかる内容から取り組む
つまずいているところがわかったら、その少し前の「わかっている」ところから取りかかりましょう。
いきなり、わからないところから始めると、子どもはやる気を失ってしまいます。
「よくできるじゃない!それがわかるなら、これもできるよ。」「ここさえわかれば、できるようになるよ。」などとほめることから始めると、弾みがついて、「自分にもできる!」と希望をもてます。つまずきが発見でき、学習に対して前向きな気持ちになれれば、そのつまずきの半分は解消されたようなものです。
一度は学習したところなので、理解するのは、思っているより簡単です。
短い時間で毎日取り組む
つまずいている内容と量にもよりますが、すぐに解消できない場合は、毎日10分~15分でもよいので、続けて取り組むことが大切です。
その際、ただ漫然と取り組むのではなく、「いつまでに」「どこまで」の遅れを取り戻すかなどの具体的な目標を決めたほうが、子どものやる気につながります。
お子さまと相談して、無理のない計画を立てるとよいと思います。実行できたときは、その都度、たくさんほめてあげてください。
まとめ & 実践 TIPS
学習は、「覚えては忘れ、また覚える」を繰り返しながら定着していくものです。学習のつまずきは、誰にでもあることなので、恥ずかしがることではありません。わが家にも、大学受験のとき、小学4年生の漢字まで戻った子がいます。今でこそ、笑い話にできますが、そのときは、一瞬、目と耳を疑いました。それでも、無事合格できました。勉強に遅すぎるということはありません。まちがえたり、わからないときこそが、できるようになるチャンスです。
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