新高2生・新高3生の保護者に知ってほしい定期テスト対策 成績上位層と下位層の勉強時間はどれくらい違う?!

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中学・高校の6年間、学期ごとに実施される定期テスト。実はこの定期テスト、大学受験につながる重要なテストだということをご存知でしたか?
そこで、春から新高2生・新高3生になるお子さま向けに、先輩保護者の体験とデータから、学年別にサポートのポイントをお伝えします。
現在は、コロナの影響で、部活動が制限されている地域もあり、うまく勉強のペースがつかめず、モチベーションも上がらなくて戸惑っているお子さまもいらっしゃるかもしれませんが、これから行われる学年末試験や、春からの新学年でのスタートに向けて、ぜひ参考にしてみてください。

新高2生には、成績の「差」がつき始める時期だからこそ、勉強時間を確保できるようサポートを

高校での中心学年ともいえる高2は、高校生活が最も充実する時期。そのため、思うように時間が取れず、定期テスト対策もおろそかになりがちです。これを逆に考えると、ここでしっかり定期テスト対策に取り組んでおけばアドバンテージがとれるチャンスの年でもあるということ。

例えば、高1のときに、思うような成績が取れなかった場合でも、高2で「予習→授業→復習」のサイクルを守って、定期テスト対策をコンスタントに行うことで、受験生になったときに大きなアドバンテージを得ることができます。そのためには、部活や学校行事が忙しくとも、勉強時間をしっかり確保することが大切です。勉強時間と成績との関係を示した、下のデータをご覧ください。

平日の勉強時間と学力との関係 ベネッセコーポレーション調べ
上位層は成績上位から20%、下位層は成績下位から20%の生徒を対象に集計したもの。

上は、勉強時間と学力との関係を調べたグラフです。成績下位層の約8割が30分程度の勉強時間であるのに対し、成績上位層では約7割が1時間以上の勉強時間をキープしていることがわかります。
加えて、先輩保護者からも勉強時間を確保する大切さを伝える体験談が寄せられました。

先輩保護者の声

「高2は中だるみの時期」という言葉を都合よく受け取り、成績の下降を甘く見ていて痛い目に遭いました。子どもはうるさがるかもしれないですが、大学案内を集めたりオープンキャンパスへ出掛けたりすれば受験生意識も高まり、日ごろの勉強にもやる気が起きるかもしれません。
(静岡県/M・K/女性保護者・45歳)

部活をしていたので、親が注意しても疲れて寝てばかりいて、学習時間の不足が気になりました。高校では、部活を推奨しながらも学習時間を3時間取るよう言われていましたが、わが家は絶対的に不足していました。朝早く起きて勉強するなど、工夫して学習時間を確保することが大切だったと思います。
3年になってからの学習時間と成績の伸びを見ると、1、2年でもっとやっていれば第1志望以上の大学に合格していたのでは、と悔やまれます。
(栃木県/T・O/女性保護者・49歳)

部活や高校生活が充実している高2生も勉強時間をきちんと確保できるよう、生活リズムを整える、意欲を刺激するなどのサポートを心がけていきたいところです。

新高3生には、受験勉強と定期テスト対策を両立できるよう声かけを

高3で履修した科目を入試科目として使う場合は、定期テスト対策が入試対策に直結するので問題はありませんが、「大学入学共通テストでしか使わない科目」や「入試で使わない科目」の定期テスト対策をどうするか、悩む子どもが多いようです。

難しいところではありますが、定期テストの結果は受験時の調査書にも影響します。また、社会で必要となる一般常識は、「入試で使わなかった知識」が土台となる場合も多くあります。そのため、受験勉強とテスト対策はメリハリをつけて両立させていくのが得策です。
では、メリハリをつけるにはどうすればいいのでしょうか?先輩である大学生と保護者の声をご紹介します。

大学生の声

平日は受験勉強、土曜日は次の週に必要な予習・宿題などをする、日曜日は予備日(平日or土曜日にできなかったことをする、予定どおりできたときは+αで何かする)という感じで、曜日によってやることを変えていました。
(大阪教育大合格)

先輩保護者の声

高3の5月ごろは、まだ大学も絞りきれず悩んでいたようです。先生にもいろいろ相談していた模様。ただ推薦入試(2021年度より学校推薦型選抜)を希望していたので、とにかく成績を落とさないようにがんばっていました。
(茨城県/R・H/女性保護者・45歳)

日によって勉強の目的を変えたり、受験に必要な成績をしっかり意識して定期テスト対策に臨んだり、メリハリをつけるやり方はさまざまあるようです。お子さまが自分に合った方法を見つけて、受験勉強にも定期テスト対策にも取り組めるよう声かけしていきましょう。

まとめ & 実践 TIPS

大学受験と深く関係している定期テスト。学年によりさまざまな事情はありますが、定期テスト対策にしっかり取り組んでいくことが受験時のアドバンテージにつながります。
部活に高校生活にと忙しい高2生は勉強時間を確保すること、受験勉強と定期テスト対策の両立に悩みがちな高3生はメリハリをつけてどちらの勉強にも取り組んでいくことが大切です。
成績上位層のお子さまは、授業がある日でも、工夫して勉強時間を確保できているようです。ご家庭でも生活リズムを整えたり、お子さまの意欲がアップするような声かけを心がけたりすることでサポートしていけるとよいですね。

出典:マナビジョン 定期テストと大学受験の関係 保護者ができる定期テスト対策
https://manabi.benesse.ne.jp/parent/study/study003/index.html

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