コツコツ勉強できない小学生……保護者が決めた勉強ルールに問題があるのかも
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漢字練習や計算ドリルなど、コツコツ積み上げる勉強が苦手ですぐ飽きちゃう…そんなお子さまも多いのではないでしょうか?
忍耐力のいるコツコツ学習は、目標設定がカギ。もしかしたら、保護者が決めた勉強のルールや目標が間違っているのかもしれません。NG例と見直しのコツをつかんでいきましょう。
「大きな目標を掲げること」は一見正しいけど要注意!
「3学期の成績は2学期よりUP!」など、一見正しそうなよくある目標設定に潜む落とし穴に注意。遠すぎる目標や大きすぎる目標は、それだけではあまりに遠く、目の前の勉強と結び付けづらくなってしまいます。
そうならないために必要となるのが、目標を小分けにして分解すること。高いと思われる目標に至るまでの階段を作ってあげましょう。たとえば、次のようにしてみるとよいでしょう。
大目標:3学期の成績を2学期よりUPさせる
中目標:苦手な算数で毎回90点以上を目指す
小目標:テストまでにドリルに10ページ以上取り組んで、間違えたところは復習する
毎日の目標:1日1ページは算数ドリルに取り組む
このように大目標達成のためのロードマップをひいてあげることで、普段の勉強と目標とのつながりを実感させることができます。子どもも「こんなコツコツ勉強することに意味があるのかな?」と思わず、「目標への階段をのぼるためにがんばってみよう」とモチベーションをあげることができるでしょう。
勉強時間や量だけ設定しても子どもはがんばれない!
「1日30分勉強」「1日にドリル3つ以上」というように、勉強時間や量を決めるというのもよくある勉強ルールですね。でも、ここにも子どもがモチベーションを保ちづらい落とし穴が潜んでいるので要注意です。
時間や量を決めるだけでは、単調すぎてなかなかうまくいかないことが多いものです。大人のダイエットでも「1日30分ウォーキング」「腹筋30回以上」などと時間や量を決めるだけでは挫折しがちなのと一緒ですね。
大切なのは「頑張った姿の可視化」と「楽しさやゲーム性の付加」の2点。
たとえば、頑張った姿の可視化としては、1週間ごとにその週に取り組んだ勉強時間とページ数を伝えてみるのがオススメ。「1週間で150分、15ページにも取り組んだんだ!」「こんなにやれたなんて自信がついた」と自分を誇らしく思い、もっとがんばってみようと決意することができるでしょう。
「楽しさやゲーム性の付加」としては、15ページ取り組むごとにご褒美として好きなおやつをリクエストできる、60ページ取り組んだら好きな漫画を買ってあげるといったポイントカード制のような仕組みがオススメです。
ご褒美で釣るのはちょっと……と抵抗のある保護者もいらっしゃるかもしれませんが、結果でなくがんばったプロセスに対してのご褒美なら、子どもの意欲を引き出すのに効果的です。
まとめ & 実践 TIPS
コツコツした勉強は、単純作業に感じられることも多く、飽きやすいものです。だからこそ、がんばり続けることができるような目標設定・勉強ルールの工夫が必要。目標は小分けにして、達成までのロードマップを引いてあげること、がんばりは可視化してゲーム性を付加することなどが有効です。お子さまのがんばり続ける気持ちを刺激してあげましょう。
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