効果的な宿題の丸付け 重要なまちがい部分の印のつけ方とやる気アップのポイントとは

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お子さまが低学年の間、宿題の丸つけは、ほぼ日課であると思います。おうちのかたの丸つけやサインがないと宿題が完了せず、うっかりすると差し戻し、なんて事態も発生するので責任重大!気の抜けない日々ではないでしょうか。意外と時間がかかるし、同じことの繰り返しに思えて、今一つやりがいを感じられない。何となくやっているけれど、大丈夫かしら……。
そんな毎日におすすめの、丸つけを効果的にやるコツをお伝えしたいと思います。
ちょっとした工夫で、お子さまのやる気も少しずつ上がってくるかもしれません。

この記事のポイント

丸は大きく、まちがえたところへの印はなるべく小さく

まず、書き心地の良い、丸つけ専用のペンを用意され、いつも決まった場所に「おうちのかた用」としてキープしておきましょう。(ないない……とペンを探す時間を短縮できます。)
そのペンで、正解のところには豪快に大きな丸を、まちがえたところにはできるだけ小さな印をつけましょう。お子さまが書いた答えにかからないよう、問題番号の横などに、ぽちっとつける程度で良いと思います。「まちがえた……」というショックを少しでも和らげ、お子さまのやる気を削がないようにするためです。

ときには花丸やほめコメントも

「難しいのによくできたなぁ」とか、「ていねいな字が書けているなぁ」などの思いが心によぎったら、迷わず花丸をつけてあげましょう。余裕があれば、「天才!」「キレイ!」と短い一言を添えてあげると、お子さまの気分はさらに上がります。
まちがえている場合でも、計算のメモや消し跡から一生懸命考えたことがわかれば、そこに花丸をつけてほめてあげましょう。考えた行為そのものを認めることが、お子さまの「考える意欲」を育てることにつながります。

お子さまが振り返りやすいように一工夫

お子さまがすぐに解き直せるように、まちがえた答えの「どこが」ちがっているのかをわかりやすく示してあげるとよいでしょう。点線で囲み、矢印で指す。これだけでOKです。
この目印があることで、ゼロから考え直す必要がなくなるので、お子さまの解き直しへのハードルが下がり、気持ち的に取りかかりやすくなります。ちょっとしたミスなら、おうちの人の解説なしに自分で解き直すことができるでしょう。まちがいの度合いが大きいときには、お子さまの困りポイントを心に留めておくこともできます。忙しい毎日の中で、効率よく宿題を終わらせるための工夫です。

まとめ & 実践 TIPS

丸つけのやり方は、学校からの指定や、お子さまの性格によってもちがってくると思います。
私の子どもはとても負けず嫌いだったので、極小の印ですらイヤ、青丸もイヤ、鉛筆で印もイヤということで(つまり「全部丸でした!」という形で先生に出したいんですね)、間違えたときには何もつけずにふせんを貼っていました。ふせんの消費量の激しかったこと・・・。
それぞれのご家庭の丸つけルールがあってよいと思います。宿題の丸つけは親子の共同作業。そんなふうに考え、お互いにとって快適な連携プレーのやり方を試行錯誤してみるのも、この時期ならではの楽しみの一つかな、と思えます。

赤ペン先生 河原はるこ

赤ペン先生 河原はるこ

赤ペン先生歴8年。4年生担当。
高校生の時、「赤ペン先生」の心のこもった美しい字のおたよりに励まされた思い出があり赤ペン先生に。子どもたちへは、「まちがえるのは恥ずかしいことではない!」「どんどんまちがえましょう!」という想いを持ちながら、一生懸命に書かれた解答を尊重し、大切なポイントが一目でわかる指導を心がけている。
趣味:読書とフルーツ酢作り
自己紹介:のんびり屋、でも好きなことには熱い一面も。
中高生三児の母。

プロフィール



赤ペン先生は「進研ゼミ」の選考に合格し、ゼミ独自の研修・教育を通じて、教科の学習内容やお子さまの力を伸ばす指導法などを学んだ人です。 お子さま一人ひとりの解答状況や学習の到達度に合わせて、丁寧に添削・指導いたします。 ※「赤ペン先生」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。

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