問題をまちがえてもやり直さない小学生 家での復習は、一問への取り組ませ方がポイント!

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ご安心くださってよいのですが、お子さまのほとんどは「やり直し」が好きではありません。家庭学習教材では4年生になると「まるつけ・見直しを自分でやってみよう!」とおすすめしているものもありますが、「まるつけが楽しかった」と教えてくれるお子さまはたくさんいても、「やり直し」となると・・・。あれ、あれ? みんなどうした?!
ご家庭でも、お子さまはあの手この手で、何とかやり直しを逃れようとしていると思います。「後でやる!」と宣言だけ立派な「やるやる詐欺」タイプ。「そんなの無理!」と「はなっから拒否」タイプ。「え~・・・」「う~ん・・・」と「のらりくらりごまかし」タイプ。
「面倒くさい」「やるイミがわからない」「やり方を知らない」など、言い分は様々でしょう。でもその気持ちの底には、共通する心理が働いているように思えます。

(赤ペン先生 河原)

この記事のポイント

「やり直したくない」本当の理由は・・・

子どもたちは「まちがえたところ」を「失敗したところ」と考えているのではないでしょうか。
「失敗」など振り返りたくない、二度と見たくない、できれば無かったことにしたい。
だから子どもたちは「やり直し」を避けたがる。そんなふうに思えるのです。

脳が「すっきり」がカギ?!

では、少数派の「やり直して良かった」というお子さまはどうかといいますと、みんな「わからないことがわかって、うれしかった。すっきりした。」と感想を教えてくれます。
「やり直し」をすることで「ああ、そうだったのか!」と目からうろこの状態となり、もやもやが晴れて脳が「すっきり」する、そういう快感を体験しているように思われます。

お子さまの「ワカッタ!」を一緒に体験しましょう

ならば・・・この「すっきり感」を一度お子さまに味わってもらうのはいかがでしょうか。
心にも時間にも余裕があるとき、やさしめの問題をたった一問でいいと思います。

  • (1)お子さまがまちがえた問題をもう一度、一緒にやってみる。
  • (2)やってみても解けなかったら、答えの解説を確認する。
    それでもわからないときは、教科書や「チャレンジ」の単元に戻って考えてみる。
  • (3)「ワカッタ!」となったら、お子さまに解き方を説明してもらう。
    (がんばったねー! 解けたねー! 説明わかりやすーい! と拍手喝采。 「もっとやりたい」のリクエストがあったら、時間の許す限りお付き合いしてあげましょう。)

まとめ & 実践 TIPS

「ワカッタ!」体験を成功させるコツは、雰囲気作りにあると思います。「まちがえたところをやり直しましょう」という感じではなく、まるでお宝探しをしているかのようなワクワク感を醸し出しながら、親子でワイワイ、楽しくやってみるのが良いと思います。実際、「まちがえたところ」には、「ワカッタ!」を体験できるお宝がいっぱい眠っているわけですから。
「わからないことがわかると気持ちいい」「まちがえたら、やり直せばいいんだ」「勉強ってちょっと楽しいかも」・・・お子さまの頭にちらっとでもそんな考えが浮かんだら、作戦は成功ですね!!

赤ペン先生 河原はるこ

赤ペン先生 河原はるこ

赤ペン先生歴8年。4年生担当。
高校生の時、「赤ペン先生」の心のこもった美しい字のおたよりに励まされた思い出があり赤ペン先生に。子どもたちへは、「まちがえるのは恥ずかしいことではない!」「どんどんまちがえましょう!」という想いを持ちながら、一生懸命に書かれた解答を尊重し、大切なポイントが一目でわかる指導を心がけている。
趣味:読書とフルーツ酢作り
自己紹介:のんびり屋、でも好きなことには熱い一面も。
中高生三児の母。

プロフィール



赤ペン先生は「進研ゼミ」の選考に合格し、ゼミ独自の研修・教育を通じて、教科の学習内容やお子さまの力を伸ばす指導法などを学んだ人です。 お子さま一人ひとりの解答状況や学習の到達度に合わせて、丁寧に添削・指導いたします。 ※「赤ペン先生」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。

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