通信教育で大卒に! どんな分野と資格がある? 大学通信教育のメリット・デメリット

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アメリカでは多くの大学で実施されている通信教育。日本でも40以上の大学で通信教育が行われるとともに、スクーリングのないコースや就職と結びついたコースなど多様化が進んでいます。

通信教育は場所や時間に拘束されず仕事とも両立しやすい学習方法。実際に日本で行われている大学通信教育の概要とメリット・デメリットを見ていきましょう。

この記事のポイント

大学通信教育とは? 通信教育で「学士」や資格取得を目指す

大学通信教育は、1947年に学校教育法で定められた通信教育で大学教育課程を学べる制度です。

1年で2回の入学時期(4月と10月)があり、入学試験なし。紙テキストや放送、インターネットを利用した授業の他、数回の対面授業(スクーリング)もあります。資格取得を目指す学生も多く、教員免許・社会福祉士・保育士などを取得できます。

<大学通信教育の3つの受講パターン>

 ● 正科生:大学卒業を目指す正規課程
 ● 聴講生:大学を卒業しており、免許や資格に必要な単位をとるなど
 ● 科目等履修生:好きな科目のみの受講、資格取得のための受講

大学通信教育で学べる分野と学生の年齢

では、具体的にどのような学生がどの分野を学んでいるのでしょうか? 文部科学省による令和元年度「学校基本調査」から4年制の大学通信教育を見てみましょう。

まず、分野としては心理学・文学・史学・法学など文系が大半です。教員免許取得を目的とした教育学も人気。理系では数学の開講が見られました。

<学生数が多い分野>

 ・人文科学 約2万人
 ・社会科学 約4万人
 ・教育学 約2万人

<年齢別 学生数>

 ・18〜22歳:約1万8000人
 ・23歳〜29歳:約2万5000人
 ・30〜39歳:約3万人
 ・40〜49歳:約3万5000人
 ・50〜59歳:約2万7000人
 ・60歳以上:約2万6000人

通信教育で大学卒業を目指すメリット・デメリット

大学通信教育の最大のメリットは、忙しい、通学困難、体調を崩しやすいといった人でも学べること。期限までに課題を出せればいいので、自分のペースで進められます。

費用も大きなメリットです。通学制では入学金30万・授業料70万以上(年間)という例は珍しくありませんが、大学通信教育なら入学金5万円以下・授業料等30万円(年間)以下でも多くの選択肢があります。

<メリット>

 ● 通学が困難な人や仕事をしている人でも学べる
 ● 自分のペースで進められる
 ● 学費が安い

一方、デメリットは学べる分野が限られることと同世代の友人を作りにくいことでしょう。

通信教育の特性上、実験・実習が必要な学科での開講はほとんどありません。理系での開講は、基本的には理論中心の学科や情報通信技術関係の学科です。

学生についても、年齢層が幅広い上に会う機会がほぼありません。大学で同世代の友人ができる可能性は通学制よりもずっと低いでしょう。

<デメリット>

 ● 理系学科が少ない
 ● 同世代の学生がいるとは限らない

まとめ & 実践 TIPS

仕事や健康管理と両立しやすい大学通信教育。理系科目を受講したり同世代の友人を作ったりするのは難しいかもしれませんが、自分のペースで学習を進められ、学費も通学制より安いというメリットがあります。

「大学への通学は難しいけど学びたい」「仕事をしながら資格をとりたい」という方は、大学通信教育も検討してみましょう。

出典:
令和元年度 学校基本調査 大学通信教育|e-Stat
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00400001&tstat=000001011528&cycle=0&tclass1=000001135783&tclass2=000001135810&tclass3=000001135811&tclass4=000001135816

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