学校再開後の授業進度や生徒の理解度はどうなってる? 高校の先生に聞いてみた!

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休校期間後に授業が再開して数か月、高校の授業進度や生徒の授業理解度は、どうなっているのでしょうか。

ベネッセは、9月下旬に全国の小学校から高校の教師の方を対象に、休校期間後の授業進度や生徒の学習の様子についてのアンケート調査を行いました。

調査結果を元に、学校の先生が感じている休校期間後の授業や子どもについてご紹介します。

この記事のポイント

高校の数学と英語では2割が年明けに持ち越し予定

ベネッセが行ったアンケートは、高校では数学と英語の教科担任が回答しています。その結果によると、5割程度が9月末時点での高校の授業進度が「すでに例年通り」でしたが、2割が「年明け以降にも持ち越す」と回答しています。

年明け以降に持ち越す見込みとの回答のうち、半数が「今年度中には追いつかず、次年度に持ち越す見込み」となっています。

学び残しやつまずきは例年より多い

数学、英語の先生ともに例年に比べて生徒の学び残しやつまずきが多くなってきていると感じているようです。例年に追いつくために授業スピードを上げた結果、授業1時間あたりに学習する内容が増え、生徒のつまずきや苦手が増えているのでしょう。

生徒のつまずきや苦手の増加を感じてはいるものの、例年に比べて忙しいと感じている先生は6割を超えており、生徒へのフォローやサポートができていないと考えている先生も4割前後いました。

つまずきや苦手の克服に関する家庭での学習が大切な状況になってきています。先生へのアンケート結果でも、自宅学習の学習力や量が学力差につながってしまうと感じている割合が6割以上になっていました。

例年よりも先生が生徒に使える時間は少なく、生徒への個別指導は難しくなっています。受験準備に関しても先生は危惧しており、家庭での活動が重要なウェイトを占めそうです。

家庭学習のポイントは毎日の復習と集中力

今まで以上に家庭での学習が大切になってくると言われても、何をすればいいのかわからず戸惑ってしまいますよね。

ポイントは、毎日の予習・復習を効率的にやることです。部活や行事の時間が例年よりも少ないとはいえ、高校生が使える時間には限りがあります。短時間でしっかり予復習できるように集中できる環境を整えましょう。

予習・復習の習慣がないなら、これを機会に身に付けるといいですね。まずは、その日にやった授業ノートを見ながら思い出すところから始めましょう。復習のポイントは自分の苦手や理解できていない部分を発見し、克服につなげることです。予習のポイントはつまずきにつながる部分を発見し、つまずかないための授業姿勢を作ることです。

まとめ & 実践 TIPS

授業進度は例年並みに戻りつつありますが、生徒の授業に対する理解度に不安を持っている先生が多いようです。

新しい生活様式に対応した授業環境の構築などで例年よりも時間がないと感じている先生も多く、家庭での学習が成績に与える影響が大きくなっています。

受験を控えた家庭では受験に対する不安感もあるでしょうが、基本的な部分から対応していきたいですね。

■調査概要
調査名:小中高教師意識調査
調査形式:インターネット調査
調査対象:全国の小学校~高校の教師の方1,660名
調査実施時期:9/23頃~9/29頃の期間実施
ベネッセコーポレーション実施

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