新学習指導要領にも! 「生きる力を育てる」子どもとの関わりとは?

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文部科学省では「生きる力」を育てることを新学習指導要領で明記しています。中でも「主体的な学び」を目指したアクティブラーニングが重視されています。アクティブラーニングとは、主体的に学びとること。学んでいく過程も大切にしていくことで子どもの「生きる力」を育むとされています。これから変わっていく教育の中で、家庭でできることはどのようなことなのでしょうか。具体策をまじえ、考えていきます。

この記事のポイント

小学校~中学校で目指す子どもの姿「生きる力を育む」学習とは?

小学校から中学校の教育要領の主な目的に「生きる力を育む」学習をしていくことが明記されました。ますます進んでいく国際社会に向け、これまでの学習では身につかなかった様々な視点を持つ子どもを育てることが目的です。

具体的には、

・基礎的な知識を実生活の場に活かす力をつける
・思考力・判断力・表現力の育成
・自ら課題を発見し解決する力を付ける
・コミュニケーション能力を高める
・多様な観点から考察できるようにする
・情報を取捨選択する

そのために実践的な授業と、基礎学力を今日かし、授業時間を増やしていく方針があるようです。幼児期から家庭でもちょっと意識した関わりをしていきたいですね。

「生きる力を育む」関わりとは?

小さなときの関わりが習慣化することで、大きくなってから生活を変えていくよりもスムーズに過ごせるはず。保護者もそれなりにしっかりと関わる必要があります。
まずはできることから始めてみましょう。例えば、

・早寝早起き朝ごはん
・お手伝いの習慣化
・学校であったこと、友達関係など意識して会話をする
・保護者と一緒に様々な経験と学びをする
・日常的な保護者からの働きかけ・声かけ、促しを心がける
・ゲームやテレビの時間など家庭内のルールについて約束事を決める

このようなことを継続していくことで、就学時期以降に求められる自主性やオリジナリティ、問題解決能力などの土台が育まれるはずです。

ちょっとした心がけ! 保護者ができる具体的な関わりとは?

日常生活の中でちょっと視点を変えたり、保護者自身が心がけたりするだけで子どもへ刺激ある様々な関わり方ができます。使える事例を考えてみましょう。

〇算数や国語など問題集を解かせるだけではなく、日常生活で算数や国語を使う

例:
・買い物をしながら合計金額を計算し消費税を求める
・街中を散歩しながら「くにがまえ」のつく漢字を探す
・地図を見ながら目的地までの最短経路を考える

〇ニュースやSNSの話題などを使い、シミュレーションをする

例:
・保護者も子も一緒にニュースを見てどう捉えたか、感じることや意見を話す
・困っている人を見かけたらどうするか、自分が困った時はどうするかを話す

子どもが様々なことに関して選び取ったり、自分の経験や知恵を使って考えたりすることを習慣化できるように関わってみましょう。子どもが自らの考えを述べ、認めてもらえるという経験が大切です。どんな小さな気づきであってもしっかり聞いてあげましょう。

まとめ & 実践 TIPS

生活の中でちょっとした意識を持って子どもと関わることが刺激となり、子どもが自ら学ぼう・知りたいという意欲へとつながります。小学校・中学校で求められるのは、学び取ろうとする意欲やオリジナリティのある考え方。子どもの個性を大切に伸ばしながら、様々なものの見方・感じ方ができる子どもに育てていきたいですね。

出典:生きる力 - 保護者用パンフレット(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/pamphlet/__icsFiles/afieldfile/2011/07/26/1234786_1.pdf

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