未知のモノをXと置くのが苦手! 未知数問題は推理小説の探偵になったつもりで解いて
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未知数X問題が苦手で悩む人は少なくありません。そんな悩みを抱える人の多くが、数学だけでなく、化学や物理の実験問題も苦手で悩んでいます。
今回は、そんな「自分で未知数をおいて解く問題が苦手」という人のために、未知数問題をスムーズに解くためのアイデアを紹介します。
そもそも何を知りたいのかがわからないときは図解して
未知のものを求めるとき、どれを未知数にすればいいか判断できなくて戸惑ってしまうことがあります。
そんなときは、問題文を読み直して未知数を見つけるための前提条件を整理しましょう。ノートに図解しながら書き出すと上手に整理できます。
「問題文に明記されている前提条件」を整理すると、「問題文には書かれていなかったけれど、これがないとそもそも問題が成立しない条件」が見えてきます。応用問題は、これに気がつかないと未知数を求められません。
推理小説で言うと犯行当日の状況を再現するイメージです。現場に残された証拠(問題文にある諸条件)を洗い出して、警察が見落としてしまった前提条件を発見しましょう。
前提条件を洗い出したら、「求めてください」と言われているものを未知数としておき、前提条件の元での未知数について考えましょう。式がわかるはずですよ。
物理や化学の未知のものはそこにあったとして考える
物理や化学で未知のものを求めるとき、思考停止に陥るのは、求めるべきものの実態が問題文からは見えにくいからです。
実験の内容がつらつらと書かれていて、「このときの質量を求めよ」と書かれていても、求めるべき質量を持っている物体Xがイメージできないと思考がはかどりません。
そんなときは、探偵が「もし私が犯人ならこういう動きをする」のように考えていきましょう。問題文には明記されていないけれど「そこになければならない物質X」を定義し、「物質Xはこういう動きをしたはずだ、これとそれが反応したのだからこのときXは……」のように考えていくと、スラスラと関連式が出てきて解ける場合が多いです。
また、化学反応や実験問題の場合は、それぞれの物質を擬人化すると想像力が働きやすい人もいます。試してみてください。
未知数をおく練習は数学の簡単な文章問題を繰り返して
未知数問題は、推理小説のように「犯人=未知数X」として解けばいいとは言っても、すぐにはできるようになりません。
「苦手だな」と感じているなら、前提条件が単純な数学の文章問題を解くことから始めてください。
・わからないモノを未知数としておく
・前提になっている条件から関係性を明らかにする
・書かれていない前提条件を探す
という作業に慣れることができますよ。
このとき、必ず自分で未知数をおき、前提条件との関係性を推測するのがポイントです。すぐに答えをみてしまうと、力になりません。辛いかもしれませんが、クイズ問題を解いていると思って楽しんでみてください。
まとめ & 実践 TIPS
文章題を「苦手」と感じる人は多いものです。一度読んだだけで全てを明らかにしようとするのではなく、事実関係を整理した上で問題に取り組むようにしましょう。
学校で出る文章問題は、推理小説と違って「見たことも聞いたこともないシステムや毒物、ラスト付近で突然登場する関係者」は出てきません。「問題文から推察できること」「これまでに習ったこと」で解けます。
最初は時間がかかるかもしれませんが、きっと克服できますよ。
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