中学生の部活動は家庭への影響大? 子どもの気持ちを大事にしつつ慎重に判断を

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中学校に入学すると、子どもたちは勉強とともに「クラブ活動」へ力を入れることになります。興味があるもの・やりたいもの・挑戦してみたいものを選んで入部しますが、選ぶ種類によっては部活動の負担がお子さまや家庭に大きくのしかかってしまうことも。

中学生が行うクラブ活動の目的などを今一度見直し、「負担」ではなく「充実した部活動」になるよう、考えて行動することが必要かもしれません。

この記事のポイント

中学校の部活動の目的は?

中学校の部活動は「他学年や教員との人間関係構築や、活動を通して生徒自身が自己肯定感を高めること」などを目的とする≪学びの場≫としての役割を持っています。

しかし近年では、部活動の時間が長すぎる・保護者にも大きな負担がかかっているなどの現状も。実際に中学校に入ってクラブ活動を選ぶ前に、大まかな活動内容や費用等を確認しておくのがおすすめです。

中学の部活動は楽しい。でも……

中学校の部活動は楽しいものです。部活を通して友だちとの仲が深まったり、努力する楽しさを知ったりと、よいこともたくさんありますが、その一方で回数の多さに疲れてしまう子どもも少なくありません。

中学校の運動部は土日に練習試合が入ることも多く、場合によっては保護者が持ち回りでお茶当番や送迎を行うこともあるほか、クラブ活動で使用する個人用の道具購入費が必要になる場合もあります。

また、集団で活動するからこそ「みんながやるから自分もやらないといけない」というプレッシャーが生まれ、生活スタイルに影響が出たりケガにつながったりすることも。自分自身が成長するための学びの場で、無理をして毎日の生活に影響が出てしまっては本末転倒です。中学生の部活動はやはり「無理なく活動できること」が大切。

部活動の内容を家族でよく話し合おう

このような状況を踏まえ、現在は平成30年にスポーツ庁・文化庁がそれぞれ公開した「ガイドライン」に沿って、適切な部活動をおこなえるよう改善が始まっています。

とはいえ、それぞれ専門の知識を持たず日々の仕事に追われる先生たちが顧問をする中学校のクラブ活動は、すべてにおいて適切な指導を行えるわけではありません。今後は部活動指導員の導入なども含めて検討され、ゆっくりと改善が進んでいくでしょう。

小学校とは違い、中学校のクラブ活動選びはいろんな面で家庭への影響が大きくなります。そして内容も濃くなることから、将来の進路決定に影響を与えるキッカケになるかもしれません。そのためお子さまの意志を尊重しつつも、家族目線での意見も合わせていちばんよい答えを出せることが理想です。

まとめ & 実践 TIPS

中学の部活動は本人にも家族にも、非常に大きな影響を与えるものです。だからこそ、決めるときにはまずどんな活動があるのか、どこまで保護者が負担するのかを十分に確認を。

とはいえ中学生時代の部活動は一生に一度きり。お子さまの気持ちを尊重しつつ、家族みんなが納得して応援できるものを選びたいですね。


文化庁「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」(P.1、P.2)
URL https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kondankaito/bunkakatsudo_guideline/h30_1227/pdf/r1412126_01.pdf

スポーツ庁「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」(P.12)
URL https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/shingi/013_index/toushin/__icsFiles/afieldfile/2018/03/19/1402624_1.pdf

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