覚える量の多さに負けない!家庭でできる2学期の漢字学習対策
- 学習
2学期は1年のなかで一番期間が長いため、新たに学習する漢字の量が多いという特徴があります。それに加えて、漢字の宿題は繰り返し書き取りを行うものが多く、家庭学習の習慣が定着していない場合や集中力が持続しづらい低学年の場合、子どもだけで学習を進めるのが難しいこともあるでしょう。
漢字の読み書きができるようになることは読解力にもつながるため、国語力の基礎といえます。ぜひ積極的に家庭でサポートをしてあげましょう。
漢字書き取りの宿題量も増えるからこそ取り入れたい家庭での工夫
学期の日数が長い2学期は、1学期以上に覚える漢字の量が多くなります。子どもの負担を減らすためにも、宿題だけで漢字を覚えきるように家庭で学習をサポートしてあげましょう。
また、子どもが書き取りの宿題をしているときは、慣れるまでは隣で学習過程をチェックしてあげられるとよいでしょう。なかには、「書ききれていればいい」と1つずつ漢字を書くのではなく、1画目を10個書いて次に2画目を10個書く…というような方法で宿題をこなしている子も見られます。そのような方法では漢字自体を覚えることにつながりません。正しい書き取りを行っているか隣でチェックしてあげましょう。
子どもが書き取りに慣れてきたら、徐々に仕上がりチェックに移行しましょう。仕上がりチェックの際には、字形が正しく書けているか、「はね・はらい・とめ」がうまくできているかなど細部を褒めてあげると、丁寧に書くことへの意識が高まるためおすすめです。
書き取りの宿題は単調な作業なので、飽きてしまう子もいます。子どもが宿題に飽きてしまったら、無理に続けさせず他の教科の学習を挟むようにしましょう。
書き取りを飽きさせない工夫例
- 終わったらシール貼りができるシートを作る
- 好きなキャラクターのドリルや文房具を使う
- 飽きないよう他の教科の学習を挟む
音読と意味の理解は漢字を効率的に覚えるコツ
子どもにとって漢字を覚えることは、大人にとっての英単語を覚えるようなものです。覚えられずに繰り返し書き取ることを繰り返しても、子どもにとっては覚えなければならない記号がどんどん増えていくだけになってしまいます。
漢字をスムーズに覚えるコツは「漢字自体の意味を理解すること」ですが、はじめから子どもに調べさせるのはNGです。まずは保護者の方が、その漢字の意味を分かりやすく説明し、その漢字が使われていて本人も知っている単語を例に挙げたり単語で例文を作ってみたりしてあげましょう。かみ砕いて解説することで、子どもにとって漢字への親近感もわきますよ。
また、学年が上がり似ている漢字が増えてきたら、部首の意味を知り漢字がどのように作られているかを理解することもおすすめです。その場合は、漢字だけではなく書き順を覚えることもセットにすると部首を意識しやすくなるうえに、字もきれいに書けるようになるため一石二鳥です。
漢字を覚えるコツ
- 漢字自体の意味を理解する
- その漢字を使う単語や文を知り漢字に親しむ
- 部首の意味を理解しながら勉強する
ミニテストの日程がわかるなら前日に10分程度の復習を
漢字のように、暗記が習得のポイントになる科目は、定期的に復習をする積み重ね学習が大切です。そのため、学校でも定期的にミニテストが実施されていることが多くあります。
暗記ものの教科では、学習を行った直後は覚えていたけれど、時間が経つと忘れてしまっていた…ということがよく起こります。ミニテストの誤りを子どもと一緒に丁寧に確認することで、覚えきれていなかったところを改めて確認できたり、一度覚えたと思っていた漢字を忘れていることに気づけたりします。
あらかじめミニテストのスケジュールがわかっている場合は、ミニテスト前日に10分程度、覚えるまでに時間がかかった漢字だけを抜粋して復習しておくのもおすすめです。
まとめ & 実践 TIPS
2学期は各学年ともに覚える漢字の量が多くなります。だからこそ、漢字を習得すること自体に苦手意識を持たないよう学習をサポートしてあげる必要があります。
漢字の書き取りは、漢字を覚えることがゴールではなく意味がわかり使えるようになるためのものです。そのゴールのために、日々の学習が単調で苦痛な作業になってしまわないように気を付けてあげましょう。
出典:
「漢字」の苦手克服! ビッグデータから見える効果的な学習法
https://benesse.jp/kyouiku/201702/20170217-1.html
【おすすめの国語勉強法】漢字を無理なく覚える5つのコツ
https://benesse.jp/kyouiku/201511/20151106-3.html
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