小学生の日記のネタ出しはどうする?上手に書くコツと困ったときのアイデア
- 学習
「日記」は案外難しい宿題。何かイベントがあれば書きやすいですが、そうでないときは困りますよね。コロナの影響で外出する機会も減り、子どももネタを探すのに苦労しているでしょう。そんな小学生を、ちょっと手助けしてあげられるアイデアを紹介します。
日記ネタは探すのではなく先にテーマを作っておくと便利
お出かけや行事など特別な出来事がない日は、日記のネタもなかなか見つかりませんよね。毎日となればさらに大変です。
そんなときは、先にテーマを決めてしまうとラク。「月曜日は食事のこと」「火曜日は嬉しかったこと」など、曜日ごとにテーマを設定してもいいでしょう。具体的にはこんなテーマがあります。
- 今日の夕食の感想
- 今日した遊びのこと
- 授業でおもしろかったこと
- 学校の休み時間のこと
- 通学路のこと
- 習い事のこと
- お手伝いのこと
- ペットのこと
- ちょっと悲しかったこと
- 自分の好きな本について
テーマが決まっていると、そこに注目して1日を過ごすことができます。「何を書こう……」と悩む時間が減るだけでなく、いろんなことに気づくきっかけになるかもしれません。
小さな幸せに気づく力が育まれる
テーマを決めることで、「何もない」と思っていた毎日に些細な幸せがあることに気づくでしょう。どこかに出かけなくても、イベントがなくても、「幸せだな」と思うことができれば素敵ですよね。
小さな幸せに気づくためには、感謝の気持ちや嬉しい気持ちをテーマにした日記を書くのもおすすめです。たとえばこんなテーマがあります。
- 僕が今日「ありがとう」と言いたい人
- 今日一番嬉しかったこと
- お母さん、お父さんの好きなところ
- 友達に感謝していること
- 言われて嬉しかった言葉について
「思う」だけでなく「書く」ことで、周りの人や物の大切さに改めて気づくことができるでしょう。そうすれば、何気ない毎日が幸せでいっぱいになるはず。感謝された相手も嬉しいでしょう。
相手も自分も幸せになる感謝の日記。子どもだけでなく大人も書いてみたいですね。
表現力・文章力も鍛えたいなら保護者から声かけしてみよう
せっかく毎日書くものですから、表現力や文章力もアップさせたいですよね。そんなときは、保護者のかたが上手に言葉がけをしてあげましょう。
自然な会話から感じたことを引き出す
お子さまの感想や表現があっさりしすぎている場合は、保護者がうまくサポートして感じたことを引き出してあげられるといいですね。たとえば「おもしろかった」という表現。このままでもいいですが、もう少し深掘りできるといいですよね。弟の変顔がおもしろかったという日記なら、「どんな顔だったの?」「目はどんな形だった?」と質問してみるといいでしょう。そうすると、具体的に表現できるようになります。
質問をするときは、5W1Hを意識してみるといいでしょう。「いつ」「どこで」「なにを」「だれが」「なぜ」「どのように」の6つの項目です。これを具体的にするだけで、一味違った日記になるでしょう。
また、質問はあくまで自然な会話のような感じで行いましょう。質問攻めにしてしまうと、お子さまは問い詰められているように感じて、混乱して言葉が出づらくなってしまいます。お子さまが伝えてくれたことには「え〜、そうなんだ!」「それは面白いね。笑いが止まらなくなっちゃう」などリアクションを大きめに反応できるといいですね。反応が返ってくることで、お子さまも「もっと話したい」という気持ちが生まれるはずです。
わかりやすい文章を書くためのアドバイスも伝えて
日記は5W1Hを意識して書くとわかりやすい文章になります。ただ、それだけだと事実を時系列で書いただけの淡々としたものになってしまうことも多いものです。読み手にも事務的な印象を与え、心を動かすことも少なくなってしまうかもしれません。
そのため、お子さまの「感情」「気持ち」も書くようにアドバイスしてあげましょう。その際「うれしい」「たのしい」といった表現だけでなく、もう少し表現を深掘りできるといいですね。「はじめてさかあがりができてうれしかったです」だけではなく「さかあがりができて、とびあがるほどうれしかったです。夜ねるまでずっとにこにこしていたほどです」といった形でまとめると、読み手の心も動かされるはずです。
まとめ & 実践 TIPS
面白いこと、不思議なこと、悲しいこと、幸せなこと。特別なイベントがなくても、私たちの周りにはいろんなものが溢れています。
テーマを決めて日記をつけることは、ネタを探すだけでなく、大切なことに気づくチャンスにもなります。ぜひ、保護者のかたもお子さまの日記を見てみてください。もしかすると、今まで気づかなかったお子さまの才能にも気づくかもしれませんよ。
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