第3子なら250万円貯められる!9割の子どもにあてはまる大学進学の心強い味方「児童手当」

子どもの大学や専門学校の費用を貯めようと思っているのに、どうやって貯めればいいのかわからないと悩んでいる方はいませんか?保護者の給料とは別のお金を取り分けるだけで、第1子・第2子なら目標額の4割、第3子なら5割を準備できる方法をお伝えします。

この記事のポイント

高校卒業までに貯めたい教育資金は500万円。半分までなら難しくないんです。

大学や専門学校などへの進学率は8割を超えています。もはや、「みんな」が高校卒業以降も勉強する時代となっているわけで、保護者としては高校卒業後の教育資金が大きな課題ではないでしょうか。

準備する金額は子どもの進路によって大きく異なりますが、500万円が一つの目安になります。大学生の在籍分野別の割合として一番多いのが文系で4割を占めているため、子どもの進路が未定の場合の仮の目標額とするには妥当と言えます。文系の学校納付金平均額の4年間分に受験料などをプラスすると500万円になるのです。

子どもが生まれてすぐに積み立て貯蓄を始めれば、それほど難しいゴールではないはずですが、具体的な方法の選択は悩ましいかもしれません。

実は、500万円の半分くらいなら誰にでも貯められる方法があるのです。

年に3回受け取る「児童手当」は家計費とは別口座へ

「児童手当」、受け取っていませんか?支給月は6月、10月、2月で、前の月までの分がまとめて振り込まれます。

児童手当は中学校卒業までの子どもを養育している人に、子どもひとりあたり一定額が支給されるという国の制度です。対象になる子どもは全体の9割なので、中学生までの子を持つ保護者のほとんどが受け取っているはずです。

児童手当の金額は子どもの年齢で決まっていて、兄弟姉妹のうち第3子以降の子だけが異なる金額という時期もあります。いずれにしても子ども1人当たり月額は1万円か1万5千円です(児童手当の対象にならない1割の子どもについては、今のところ「特例給付」として月額5千円の支給)。1か月1万円の場合は、支給月に4万円の支給ということになります。

1か月あたり1万円の重みはその家庭ごとに違います。この1万円で子どもの食費をまかなうこともあれば、習い事の月謝にも満たないとして受給を意識していないことがあるかもしれません。

この児童手当の目的は、子どもの生活の安定と健やかな成長です。そのためであれば、使い道は限定されません。

ただ、子どもの将来の大学進学資金を必要と考えていて、児童手当はそのお金として取り分けてもいいとするのなら、家計費とは別に管理する必要があります。

最初の1年間で18万円、中学卒業までに198~268万円

この記事を読んで、「今月の児童手当分はすでに使ってしまったよ、来月からは頑張ろうかな」という方、ぜひ実行してくださいね。

児童手当の毎月の支給額は次の通りで、最大で268万円貯めることが可能だからです。

生まれ順に金額が異なるのは、「3歳から小学校終了」の期間です。そして、誕生月別に受給期間が変わるのも「3歳から小学校終了」の期間です。この期間は開始が年齢で決まるのに対し、終了は学年なので、4月生まれと3月生まれでは11カ月の差が生じるのです。

その結果、第1・2子の3月生まれの受給額は198万円で、4月生まれは209万円ということになります。同様に第3子の3月生まれは252万円で、4月生まれは268万5千円です。

こつこつと取り分けた結果、少なくとも198万円、最大で268万5千円貯められることがわかります。目標額500万円に対して貯められる割合は39.6~53.7%です。保護者の給料以外の児童手当を家計費と別にした結果、これだけ貯めることができるのです。

まとめ & 実践 TIPS

子どもの大学進学資金として、児童手当は大きな助けになります。今の習い事や食費として使うのも大切な使いみちには違いありませんが、8割の子が高校以降も学ぶ時代には進学資金として取り分けるのも大きな意味があります。
毎月の1万円または1万5千円は、家計費とは別の口座を用意して振り込んでもらい、食費や通信費などとは別管理で確実に増やしていきましょう。

そうすれば、目標の大学4年間の費用には足りなくても、大学の受験費用や1~2年目の学費分は用意できるので、安心して子どもは進学できるでしょう。


(筆者:菅原直子)

「児童手当制度のご案内」内閣府
https://www8.cao.go.jp/shoushi/jidouteate/annai.html

「児童手当法」
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=346AC0000000073

「学校基本調査-令和元年度結果の概要」
https://www.mext.go.jp/content/20191220-mxt_chousa01-000003400_1.pdf

プロフィール

菅原直子

「らいふでざいん菅原おふぃす」代表。ファイナンシャルプランナー、教育資金コンサルタント。子育て世帯の教育費を中心としたライフプラン相談、進学資金が不足している高校生と保護者向けの教育資金セミナーおよび親が老後破産しないためのアドバイスに注力中。「子どもにかけるお金を考える会」メンバー。子どもは3人。

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