休校後の学校再開 「生活リズム」や「遊び」も大事! 保護者も一息つける工夫を

新型コロナウイルスの影響で、臨時休校が長引きました。学校再開後、勉強の遅れを取り戻すことは、学校や保護者にとって、大きな関心事でしょう。しかし、大切なのは、学習面ばかりではありません。生活リズムを整え、情緒面での安定を図ることも、いつもと違う学校生活を乗り切っていくポイントになります。どのような点に注意すればよいのでしょうか。

休園中の幼稚園の取り組みから

幼稚園や保育園、認定こども園なども、休園や登園自粛を余儀なくされています。文部科学省はこのほど、幼稚園等での新型コロナウイルス対応の取り組み事例をまとめました。子どもや保護者に対するさまざまな支援を、七つのテーマでまとめたものです。
「幼児が家庭でも遊びを楽しみ、満足感や充足感を味わえるような支援」のテーマでは、遊びのヒントとなるプリントや、クラスで踊っていた曲のCDなどを各家庭に郵送したり、ごっこ遊びの様子を動画配信したりする事例が紹介されています。未就学の子どもにとって「遊び」は、仲間関係を作るだけでなく、興味や好奇心を高めたり、自発性を促したりする小学校の「学びの土台」です。幼小接続の観点から、学校再開後、小学校で子どもたちが楽しく遊べるよう準備をすることは、授業再開の滑り出しをスムーズにするためにも必要になるでしょう。

「一日の生活リズムを整え、規則正しい生活を送るための支援」のテーマでは、生活習慣・健康管理のチェックシートを配付する▽早寝・早起き、食事や手洗いなどに関する動画を発信する▽決まった時間にオンラインのクラス会を実施する……などが紹介されています。既に小学校でも、同じようなプリントが配られているところが多いと思います。「ステイホーム」で休日のような生活になっているとしたら、通学・通園時のルーチンに徐々に戻っていけるよう、有効活用したいものです。
「幼稚園が再開した際に円滑に園での生活になじめるようにする支援」では、担任が電話や家庭訪問をしたり、ホームページに園の動植物の様子、先生の名前や園歌、教材準備の様子を掲載したりするなど、登園が楽しみになるような工夫を挙げています。

保護者も一息つける工夫を

これだけ休校が長引くと、子どもも親も、ストレスがたまります。そろそろ限界、という気持ちのかたもいるのではないでしょうか。
「子育てに関する悩み相談やストレス軽減、虐待防止など、保護者に対する支援」として、対面の相談日を設けたり、ウェブ会議サービスを活用した懇談を開催したりする園や、保護者が一息つける時間を作るために、一時預かりや園庭解放を実施する園もあります。
 「食事の提供や園庭開放等を通じた支援」では、▽1クラスごとなどの入れ替え制にして、利用人数を制限する▽園庭開放前に検温や消毒を実施する▽複数の子どもが使う固定遊具だけでなく、追いかけっこ遊びなどを提案する……などの工夫を紹介しています。
子どもや保護者の生活目線に立った学校再開をするためにも、幼稚園等の事例をヒントにしてはどうでしょうか。

(筆者:長尾康子)

※文部科学省 新型コロナウイルス感染症への対応のための幼稚園等の取組事例集
https://www.mext.go.jp/content/20200512-mxt_youji-000005336_002.pdf

プロフィール

長尾康子

長尾康子

東京生まれ。1995年中央大学文学研究科修了。大手学習塾で保育雑誌の編集者、教育専門紙「日本教育新聞」記者を経て、2001年よりフリー。教育系サイト、教師用雑誌を中心にした記事執筆、書籍編集を手がける。

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