臨時休校中の学習はどうする?通信教育の強みもご紹介

2020年2月27日、新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、政府は全国の小・中・高等・特別支援学校に対して臨時休校を要請しました。

本来であれば、通学期間である時期の休校ということもあり、不安に感じている保護者のかたも多いのではないでしょうか。そこで本記事では、臨時休校中の学習法やコツについて解説していきたいと思います。

臨時休校中の学習はどういった問題がある?

健康を守るためのやむを得ない臨時休校ではある一方で、保護者からは「子どもたちの学習はどうなってしまうのか?」という声もあがっています。臨時休校による問題点には一体どのようなものがあるのでしょうか。

代表的な問題点は、学習が停滞してしまうという点です。臨時休校になり登校の必要がなくなると、どうしても家でのんびりと過ごしてしまうお子さまもいるでしょう。臨時休校中は保護者も協力して、スケジュールをしっかり立ててあげるようにしましょう。

また、その他にもテストがなくなるため、目標立てやゴール設定が難しくなってしまう、という問題もあります。学習を頑がんばるモチベーションの維持ができているかどうかによって、臨時休校中の過ごし方は大きく変わってきます。

学校が担っている役割は、ただ勉強するためだけの空間ではないということを理解して、自宅でも変わらず学習を進めていくにはどうしたらよいか、と考えていくようにしましょう。

気になる国の対応は

次に、臨時休校に関して、国がどう対応しているのか2020年3月19日時点での最新情報をご紹介していきます。

政府は臨時休校に伴い部活動も含み自宅待機を要請

この要請は法的拘束力があるものではないため、最終的な判断は自治体や学校法人が下すことになります。文部科学省によると2020年3月16日時点での臨時休校実施状況は下記のとおりです。

・公立小学校/中学校/高等学校 99%
・公立特別支援学校      98%
・国立小学校/中学校/高等学校 100%
・私立小学校         98%
・私立中学校         98%
・私立高等学校        98%

ほぼ全校が臨時休校を実施していることがわかります。

また、文部科学省は部活動の実施も基本的には自粛するよう、あわせて要請しています。

臨時休校の影響を受け、全国学力調査の4月実施は取りやめに

3月17日、文部科学省は新型コロナウイルスによる一斉休校を受けて、4月16日に実施予定だった全国学力・学習状況調査を実施しないことを発表しました。今後については、2020年度中に実施するか否かも含めて「あらためて通知する」としています。

政府は臨時休校に伴う保護者の休業に対し、給与手当制度を創設

臨時休校になると、学習面以外でも支障が出ます。たとえば、お子さまを預ける先がない共働きの家庭では親のどちらかが仕事を休まなくてはならない場合もあるでしょう。

そこで政府は、今回の学校臨時休校要請によって職場を休まざるをえなくなった場合は、全額国費により休職中の給与の手当を行うことを発表しました。対象は正規、非正規、そして個人事業主も含まれます。

3月13日には「学校等休業助成金・支援金等相談コールセンター」の設置も開始しました。臨時休校中の給与手当をはじめとする支援に関する相談事項を受け付けています。

臨時休校中に家でできる学習法は?

臨時休校となってしまったからには、どうにか遅れをとらないように家でも学習に取り組みたいものですよね。ここからは臨時休校中に、家庭でも進められる学習方法をご紹介します。

ここからは臨時休校中にできる家庭での学習法を解説していきます。

まずは新学期に向けてスケジュールを組む

突然始まった臨時休校。家庭でどのように学習を進めればよいのだろう…、という保護者のかたも多いのではないでしょうか。また、普段から家庭学習の習慣がないお子さまの場合は、新学期に向けての学習の進め方がわからず戸惑っているケースもあるかもしれません。

そういった場合は、まず自宅で新学期に向けてのスケジュールを組みましょう。学校と同じように、シンプルなものでよいのでスケジュールを作成し、下記の点を意識してください。

・勉強をする時間帯を決める
・苦手な科目、分野を重点的に対策する

何時から何時までは勉強の時間、と決めて生活にメリハリを持たせて休校期間中をダラダラ過ごさないことが大切です。

また、勉強する時間を決めるときは苦手な科目、分野の割合を高くしましょう。特にお子さまだけでスケジュールをたてると、ついつい苦手な科目は面倒に感じて、避けてしまいがちです。しかし、わからない点があってもじっくり立ち止まって自分のペースで進められる休校期間中こそ、苦手な科目を重点的に対策するようにしましょう。

お子さまがまだ小学生で、一人でスケジュールをたてるのが難しい場合は、保護者のかたも一緒にスケジュールの作成を手伝ってあげるようにしてください。おすすめは少し大きめのカレンダーに勉強以外の予定も一緒に書き込み、スケジュールを見える化することです。

普段の予定をカレンダーに書き込みながら、色を変えて勉強の予定も一緒に決めることで楽しみながらスケジュールをたてることができます。

お子さまの年代別に休校期間中の学習方法を紹介

新型コロナウイルスに伴う休校期間が明けると、そのまま新学期に入る学校も多いでしょう。この機会にこれまでの苦手を克服してしまいましょう。ここからはお子さまの年代別の学習方法をご紹介します。

まずお子さまが小学生の場合は、家庭学習の習慣をつけるよい機会と捉えましょう。小学生の場合は《1日10分×学年》が家庭での学習時間の目安になります。1年生なら10分、2年生なら20分…を目安に学習時間を設けましょう。

また、保護者のかたもできるだけそばで見守るようにして、困っていたら声をかけてあげましょう。保護者のかたもお仕事などの都合で付きっきりは難しい…、という場合は、思う存分、読書の時間に充てさせるのもおすすめです。

読書習慣をつけることで語彙(ごい)力の向上はもちろん、読解力の向上にも効果的です。読解力は、国語はもちろん他の教科においても役立ちます。問題文を正確に読み解くことや教科書、参考書を集中して読み解く力は読書から得ることができます。

お子さまが中高生の場合は「復習」を大切にしてください。特に積み上げ科目である、英語と数学は復習の効果が大きいです。新学期に向けて、これまでの授業でわからなかった点がないようにして新学期をスタートすることを目指しましょう。英語・数学とも単語、熟語や公式を覚えるだけでなく、使いこなせるようになることを意識して復習に臨みましょう。

ここで保護者のかたに意識していただきたいのは「サポート役に徹する」ということです。

思春期を迎えたお子さまの場合、保護者のかたが干渉することを嫌がる場合も多いでしょう。そういった場合は、あくまでお子さまの自主性を尊重しつつ、お子さまとの間で「ルール」を設けるのがおすすめです。「○時から△時までは勉強の時間」と親子でルールを決めておいて、その間は家庭でもテレビの音量を抑えたり、会話のボリュームを抑え気味にしたりするなど、環境を作ってあげるようにしましょう。

臨時休校中に活用できる学校外学習

こういった突然の休校に限らず長期休みの際には、学校以外でも学習の環境が用意できていると安心です。学校外学習として主なものは「家庭教師」「学習塾」「通信教育」が挙げられます。それぞれに特長をご紹介します。

家庭教師の特長

家庭教師の一番の特長は1対1で指導を受けることができるため、よりお子さまごとに個別対応した指導を受けられる点にあります。自律的に学習をすすめることが苦手なお子さまには特に向いているスタイルで、講師との相性が非常に重要になります。家庭教師の変更を受け付けてくれるケースも多いですが、慎重に選択することが必要です。

学習塾の特長

学習塾の一番の特長は決まった勉強時間が確保できる点、そして同じ学年の仲間同士で刺激し合い切磋琢(せっさたくま)できる点にあります。個別指導の学習塾であれば1~3人のお子さまに1人の講師がつくので、お子さまそれぞれに合わせたカリキュラムを用意してもらうことができます。

加えて大手の学習塾であれば受験対策のノウハウを、志望校別に豊富に持っている場合もあります。受験を控えたお子さまの場合にはノウハウがあるのは心強いですし、家庭教師に比べ、講師個人の力量差に依存しない点も安心です。

通信教育の特長

対して「通信教育」は時間の制約がなく、自分のペースで取り組むことができるのがメリットです。「一人で取り組めるのかな?」といった不安の声もあるかもしれませんが「進研ゼミ」ならメールやチャットで質問もできるうえ、受験の相談をできるシステムもあり、お子さまの学習をサポートする体制が整っています。

また「進研ゼミ」では専用のタブレットやスマホアプリで勉強できる教材もあるため、スキマ時間を利用して、より効率よく勉強を進めることができます。これだと保護者が教えられなくても、ある程度自分の力で学習に励むことができるはずです。

ベネッセでは教材を配布しています

通信教育「進研ゼミ」などを提供するベネッセでは、政府の臨時休校要請に対して自宅学習教材やサービスの一部を無償提供しています。

具体的には、小学1年生~高校2年生が3学期の復習に取り組めるオリジナル教材「春の総復習ドリル」や学年別に漢字・計算練習ができる「ワクワク漢字・計算 WEB」、問題の解き方がわかる高校生向けアプリ「予習復習効率UPアプリ」を無償提供しています。自宅で学習を進めようにも教材がなく困っている、というかたはぜひ活用してください。

臨時休校中の学習についてのまとめ

本記事では、新型コロナウイルス感染防止策として実施されている臨時休校中の過ごし方と学習方法ついて解説してきました。

学びの場として重要な役割を果たす学校が臨時休校になってしまうのは学習面において不安の多い状況かと思ってしまいますが、保護者の協力や通信教育の利用など、家でもできることはたくさんあります。健康に新学期を迎えられることを最優先に、自宅でできる学習を進めていきましょう。

■参照元

学校臨時休業等に関するQ&A (子供たち、保護者、一般の方へ):文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/mext_00517.html

新型コロナウイルス感染症による小学校等の臨時休業に対応する保護者支援等に関するコールセンターの設置を開始します
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10164.html

令和2年度全国学力・学習状況調査について(通知):文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/zenkoku/1411765_00002.htm

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