家計を見直してお金を貯めたい!5つのチェックポイント

子育て世代が2018年度に行いたいこと1位と2位は「家計の見直し」

「働く女性のくらしとお金に関する調査2018(日本FP協会)」によると、「2018年度に行いたいこと」を乳幼児・未就学児の子どもがいるママ達に聞くと、下表(図1)のように2位が「家計の見直し」、小学生の子どもがいるママ達は1位です。

子育て世代のママ達は、子どもが成長するにつれて、「家計の見直し」の具体的な対策をとりたいと思っていることがわかります。そこで今回は、家計の見直しについて見てみましょう。

5つのチェックポイントで家計を見直そう!

下表(図2)は、同調査の『老後まで安心できる「つよい家計」にするために必要だと思うこと(複数回答)』です。これを見ると、「つよい家計」にする方法として、「収入を増やす49.2%」、「支出を減らす45.2%」、「お金の知識を身につける28.3%」、「定期的に家計を見直す28.1%」と続きます。

家計を見直してできるだけ支出を減らし、「お金を貯めたい、増やしたい」という強い意欲が感じられます。

では、具体的に家計を見直すにはどうしたらいいのでしょうか。
ポイント1~5までチェックしながら読んでください。

□(ポイント1)まずは、家計簿をつけよう!

家計を見直す1番の強力なツールは家計簿です。まずは、1度でいいから、家計簿をつけてみましょう。しかし、ただ家計簿をつけるだけでは、お金は貯まりません。

家計簿はつける目的があることをご存知ですか。
毎月(あるいは毎年)の貯蓄額を把握すること。我が家の財産がどのくらいあるのか、そして増えているのかを把握することです。そのために家計簿をつけるのです。ただ家計簿をつけて節約するだけでは、くたびれて長続きしないでしょう。

家計簿は、スマホアプリ・PCソフト、市販の家計簿などいろいろな種類があります。その中から、自分にあった使いやすいものを選びましょう。あるいは、気に入った家計簿を参考に、ノートにオリジナル家計簿を作ってもいいですね。自分で工夫してつくった家計簿のほうが、使いやすく長続きするようです。

「毎日つけるのは面倒!」という方は、週1回などまとめてつけてもいいと思います。毎月いくらで生活しているのかを把握するだけで、お金の収支がわかり、節約すべき項目が一目瞭然です。

□(ポイント2)固定費を節約する!

費目は大きく2つにわけましょう。固定費と変動費です。固定費は、固定して支出される項目です。つまり、その金額を決めると、ずっと固定して払い続ける必要があります。たとえば、掛け捨て保険、貯蓄型保険、年金、子どもの学習費、会社の天引き貯蓄、住宅ローンなどです。これらの固定費は、ずっと払い続けるのですから、決定する前には、しっかり時間をかけて比較検討して加入することが大切です。

□(ポイント3)変動費を節約する!

変動費は、努力次第で節約できる項目です。たとえば、食費・光熱費を意識して節約、娯楽・レジャー費を少し我慢、おこづかいを少し倹約、通信費の携帯電話はお安いプランに変更、ネットやカードでの衝動買いをやめるなどです。意識することによって、節約の効果の高いのが変動費です。

家計簿を長続きさせるコツは、変動費の費目を多くしないことです。スタートは食費、こづかい、交通通信費、その他の4つくらいから始めるといいでしょう。

どの費目に入れようかと迷うこともあるでしょう。迷ったときは、「その他の費目に入れる」と決めておけば、迷いません。続けていると、「その他」の項目に、同じ買い物が何回も入っていることに気がつくでしょう。その時に新たな項目を増やせばいいのです。

□(ポイント4)毎月(年間)貯蓄額の把握

家計簿をつける目的は、ここからです。
① 毎月の収入から支出を差し引くと、赤字でしたか?黒字でしたか?
② その金額はいくらですか?
③ ボーナスがある方は、ボーナスも含めた年間貯蓄額はいくらですか?
① ~③で、思うように貯蓄できないなら、もう1度、固定費や変動費の見直しをしましょう。

1年くらい家計簿を続けていると、我が家の傾向がわかり、節約するポイントが見つかります。最初に目標の貯蓄額を決めておき、残りの金額の範囲内で生活をすると、計画的に貯めることができます。

せっかく貯めても、つい引き下ろして使ってしまう方もいるでしょう。そういう方は、定期預金、会社の天引き貯蓄、貯蓄性保険、イデコなど、すぐにはおろせないものに預けるなど工夫をするといいでしょう。

□(ポイント5)「我が家の財産」が着実に増えているかを把握

「我が家の財産」とは、預貯金などの金融資産プラス、マンションなどの不動産の時価を合計し、その金額から住宅ローンなどの借金の残高を差し引いた金額です。「我が家の財産」が着実に増えているのかどうか、1年に1度は定期的に見直しましょう。

意識して「蓄財力」を養おう!

コツコツ貯蓄をして、定期的に家計を見直す習慣をつけていると、数十年後の定年の頃になると、そうでない家計と比べて大きな差が出てきます。これを「蓄財力」といいます。財産を蓄える力です。

ぜひ、この「蓄財力」を養ってください。

夏休みもいよいよ本格的になり、海や山やプールなどレジャー費がかかる月ですが、どうぞしっかりマネープランをたてて、充実した夏休みを過ごしてください。

プロフィール


山本節子

専業主婦の時代、15回の不動産売買の経験をキッカケに、FPや日本証券アナリスト検定会員補の資格を取得。現在は買い手の立場に立った相談業務、セミナー講師、雑誌や書籍の執筆などを行う。(株)リスタート代表。

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