「京大芸人」ロザンができるまで 「身の丈」を知って夢を目指す!
お笑いコンビ「ロザン」の菅広文さんと宇治原史規さんは、高校時代の友人どうし。二人が芸人になるまでをつづった『京大芸人』、菅さんが「高性能勉強ロボ」と認める宇治原さんを観察し続けて書いた『身の丈にあった勉強法』などの著書も人気を集めています。
今回はお二人の仕事や夢をかなえるまでの道のりについてうかがいました。
いちばん「楽しそう」なのが芸人だった!
——芸人を目指したきっかけについて教えてください。
菅:いろんな職業を並列にみたんです。僕はきっと医者や弁護士にはなれないけど、学校の先生はなれそうやとか。芸人もいろんな職業の中のひとつ。自分ができそうな仕事の中でいちばん楽しそうやなと。
高校時代に宇治原さんと仲良くなって、高3くらいで進路を考え始める時期に、宇治原さんと一緒にしゃべってんのが楽しいから、このまま仕事になったらええなあと思ったんです。
——菅さんが宇治原さんに「芸人になったとき「ウリ」になるから」と京大受験を勧め、宇治原さんは見事合格されますね。
菅:宇治原さんが京大に合格したから、ますます「芸人になる」という夢が現実的になったのかもしれません。オーディションに一年半落ち続けても、全然不安はなかったんです。
友達との出会いで進路は変わる!
——今のお仕事について教えてください。お二人の役割分担はどのように?
宇治原:ライブのネタや本の内容は、おもに菅さんが考えています。
菅:打ち合わせはめちゃくちゃたくさんしますね。もっとこうしたらええんちゃうかと、考えるのが好きなので。
宇治原:菅さんは、プロとしてお客さんに受けるネタをつくってるけど、その前にこっち(自分)を笑かそうとしてると思うんですよ。そこは高校の頃から変わっていない。
菅:ネタ合わせの段階では、まず宇治原さんが笑ってるかどうかが重要。それからライブ当日、客席にどんなお客さんがいるかを見て、今日は子どもがおるなあ、年輩の方が多いなあ、ここは笑ってるけどあっちは笑ってへんなあみたいなことを考えながらやってます。本もそうですよ。最初に宇治原さんに読んでもらう。
——宇治原さんは最初の読者であり編集者?
宇治原:編集者ではないですね。読者ですよ、ただの。
菅:試金石ですね。宇治原さんを笑かすのは絶対条件で、その条件のもと、いかにたくさんの人に届けられるか考えるというか。もしかしたら、彼が笑わなくても売れるものはできるかもしれないけど、それじゃコンビでやってる意味がないから。
——菅さんと宇治原さんのお二人でなくてはできない仕事ですね。
宇治原:菅さんと高校時代に会ってなかったら、芸人にはなってないと思います。小中時代に会っていても仲良くはなったでしょうけど、進路の話をする機会がなければきっと違う仕事についていたと思う。縁ですね、全部。
菅:子どもって、小さい頃は家の生活が中心やけど、大きくなるにつれてだんだん外の世界の影響が大きくなる。親御さんはきっと「この子はこんなふうに育ってほしい」とかいろいろあると思うんですけど、結局は出会った人や環境次第で変わっていくんやないかなと思います。
やりたいことが具体的になると、そこに近づく方法もなんとなく見えてくる。
宇治原:失敗したらどうしようと思う前に、夢に近づくにはどんなことが必要か、逆算方式で考えてみるのもいいかもしれません。
——保護者としては、「こうなってほしい」方向にレールを敷くのではなく、子どもが何か目標を見つけたとき、自分で考えて進んでいけるような判断力を育てること、あとはそこに向かって思い切り走り出せるよう応援してあげることが大切なのかもしれませんね。
どんなレベルの人も「勉強が好きになる」&「幸せになれる」勉強法はこれだ!「正しい勉強法」を知らないと、人生で損をする!ロザン・菅が、高性能勉強ロボの宇治原を観察し続けて確信した、究極の学習術。 |