この夏、子どもと一緒に星空観察! 流れ星を見るコツは?
夏休みは、子どもたちにとってふだん体験できないことが経験できる貴重な機会。さまざまな体験は、好奇心を刺激し、自主性や探究心を育てます。家族旅行なども楽しいですが、家でできることもいろいろあります。そのひとつが星の観察。夏休みの間に子どもと一緒に流れ星を見つけてみませんか? 経験をもとに子どもの世界が広がるかもしれませんよ。
流れ星を家族で見てみよう
星の観察というと、何か壮大なイメージがあります。
山の中とか、街から離れた灯りの少ない場所であれば、星空はとてもよく見えます。
でも、なかなか星を見るためだけに旅行やキャンプはできない…というご家庭も多いと思います。そんなときは、ご自宅のベランダや庭からでも星を楽しむことができますよ。
とはいえ、夜といっても21時、22時頃はまだ外灯や各家の明かりが空気中に散乱して空を明るくしています。そのため、小さな星の光は見えにくいことも。
街でも比較的星が見やすくなるのは、0時頃と言われています。少しずつ周囲の家が寝始める時間です。少しでも灯りが減ると、星の輝きは見やすくなってきますよ。
ただ、小学生の子どものいるご家庭の場合、なかなか0時まで子どもを起こしておくことは気が引けるもの。流れ星を見る日は、いつもより早めに寝かせて、明け方の空を見るというのはいかがでしょうか。
夏はペルセウス流星群がおすすめ
夏休みの間に子どもに流れ星を見せたいと思うかたにおすすめなのが、ペルセウス流星群。これは、1月に見えるしぶんぎ座流星群、12月のふたご座流星群と並ぶ3大流星群のひとつです。
今年2016年は、8月12日~13日両日の未明~明け方まで見ることができます。住宅街でも1時間~2時間の間に多くの流れ星を確認することができると言われています。
また、星を探すためには、方角も大事ですが、ペルセウス流星群の場合、空全体にまんべんなく見えるので、ベランダや庭の方向を気にしなくてよいところもうれしいですね。見つけにくい場合は、北東の空を中心に探すと見つかりやすいようです。
流星群は、星に動きがあるため、小学生でも楽しく見つけることができます。
またペルセウス座は、右手に剣、左手にはメドゥーサの首を持った姿をしています。メドゥーサの首部分は、アルゴルと呼ばれる星で、約3日間の周期で、星の明るさが2.1等~3.4等に変化する変光星としても知られているとか。
星には物語があります。ギリシャ神話を読んでおくことで物語とあわせてより楽しむことができますよ。観察する前に親子で予習しておくとより興味をもって星空を眺めることができるのでは?
見られる時期がちょうどお盆の頃なので、お休みをとっているかたも多いかもしれませんね。家のベランダや庭、帰省先や旅先でも…この機会に子どもと空を見上げてみましょう。まだ暗いうちに起きて両親と空を見上げたことは子どもにとっても印象的な思い出になるはずです。