学習方法比較、子どものプログラミング教育事情

お子さまのプログラミング教育は、論理的思考能力や問題解決力を育成する効果があると言われています。最近では文部科学省も小学校におけるプログラミングの必修化を検討すると発表し、話題になりました。
お子さまがプログラミングを学ぶにはいくつかの方法があります。今回はお子さまのプログラミング教育事情について、学習内容と学習方法に焦点を当ててご紹介します。

プログラミング教育では一体何を学ぶの?

お子さまがプログラミング教育で学べる内容は、JavaScriptやPHP、Ruby、Java、HTMLといった一般的なプログラミング言語の構築が挙げられます。
また最近では、プログラミンやScratchといった「ビジュアルプログラミング言語」を利用した学習も主流となっています。

ビジュアルプログラミング言語とは、マウスを使って記号や画像などを配置していくことでプログラミングができる言語です。構文を覚えたりキーボードでタイピングする必要がないため、お子さまの教育用によく使われています。
さらに、学習サービスによっては、Android・iPhoneアプリの開発やロボット開発、Web開発といった実践的なプログラミングを学べるケースもあります。

さらにプログラミングの仕組みや組み立て方を学ぶプロセスで、論理的思考能力や問題解決能力が育成される点もポイントです。単純な計算ではなく、目に見えるものを法則に従って試行錯誤しながら動かしていく経験が、論理的思考能力や問題解決能力の育成に効果があるとされています。

【方法1】プログラミング教室で学ぶ

お子さまがプログラミングを学ぶ方法のひとつが、プログラミング教室です。お子さま向けの教室が多数開講されており、夏休みなどに集中コースとして習える教室もあります。

対面でインストラクターから習える点は、ほかの方法にはないメリットだと言えるでしょう。わからないときにすぐに画面を共有しながら指導してもらえるところが安心です。
ただし、ほかの習い事に比べてまだ教室が少なく地域によっては教室自体が見つからない場合がある、夏休みなどの短期集中コースだけだと継続性がなく身につきにくいなどといったデメリットも考えられます。選択肢に入れる際には、これらも注意しましょう。

【方法2】オンライン家庭教師に学ぶ

オンライン家庭教師はインターネットのチャットサービス・通話サービスを利用したマンツーマンレッスンです。料金には幅がありますが、1回3,000円からと低額で利用できる場合もあるようです。

通学の手間がない点、振替や時間の調整が可能な点など、時間や地域にかかわらずに習える点がメリットです。また1対1の授業であるため、手取り足取り教えてもらえるところも利点と言えるでしょう。
ただし、お子さま向けのコースがあまり開講されていないなどの難点もあります。大人のコースを利用する場合は、講師がお子さまの指導に慣れていない可能性もあるため、講師などに相談する方がよいでしょう。

【方法3】オンライン学習ツールを使って学ぶ

自宅のパソコンで利用できるオンライン学習ツールは、多くが無料で公開されています。お子さま向けのサービスが多数提供されており、視覚的にわかりやすくなっている点も特徴です。インターネットにつながっていればいつでもどこでも利用できる点や、自宅でマイペースに繰り返し学べるところが大きなメリットです。

ただし、わからないところがあった場合にインストラクターや講師に質問できないという難点があります。さらに、サービスを利用するためには、お子さまか保護者にパソコンの基本的な知識や技能があることが前提となります。また、自主性に委ねられるため学習が続かない可能性もあることも覚えておきましょう。

プログラミング教育で21世紀に役立つ力を身につけよう

プログラミング教育によってお子さまが身につけられる力は「21世紀型スキル」と言われています。21世紀型スキルとは、これからのグローバル社会を生きていくために必要な能力を指し、情報リテラシー、コミュニケーション能力、問題解決能力、批判的思考力、コラボレーション能力などが挙げられます。21世紀型スキルの中でも、特に批判的思考力や問題解決能力、ICT(情報通信テクノロジー)を確実に扱うことのできるスキルなどはプログラミングによって効果的に育成されることが期待されます。そういった面では、時代に合った習い事だと言えるのではないでしょうか。
お子さまが楽しみながら学べるプログラミング学習方法を探して、将来に直接役立つ力を身につけさせてみてはいかがでしょうか。

※参考
なぜ、小学校からの「プログラミング教育」が必要?
http://benesse.jp/kyouiku/201606/20160603-1.html

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