【自由研究のテーマ選びの参考に】保護者が子どもだった頃、どんな自由研究をした?

子どもたちにとって、楽しみな夏休み。でも、宿題もたくさんあり、楽しいことばかりではないですよね。宿題の中でも、自由研究に悩むというご家庭は多いようです。保護者のかたの時代にもあった自由研究。保護者の皆さんも悩んできたのでしょうか。保護者のかたが、子どもの頃どんな自由研究を行ったのかアンケートで聞いてみました。

保護者はどんな自由研究をしていたの?

夏休みの宿題でいちばん悩むのは、自由研究なのではないでしょうか。悩みどころは、テーマ。テーマは、好きなことや関心があることから選ぶのがポイントのようです。
なかなかテーマが決まらない…というかたは、お子さまと一緒にテーマ探しを考えてみては? お子さまが何に関心があるのか、どんなことが好きなのかがわかり、親子のコミュニケーションも深まるはず。
保護者のかたが行った自由研究について話してあげるのもいいかもしれませんね。子どもにとって保護者のかたの子ども時代の経験を聞くことは、楽しいし興味をもてる部分ではないでしょうか。

「小学生の頃、どのようなジャンルの自由研究を行いましたか?」と聞いてみました。

最も多かったのは、「工作、作品製作」でした。ジャンル選びは、学年によっても変わってきますが、工作は、粘土を使った作品や写生、便利グッズ作りなど、比較的学年を問わずチャレンジすることができそうですね。
その次に多かったのが、「観察」。小学校の低学年の自由研究では、植物の成長や魚や小動物の観察を選ぶかたも少なくないようです。
小学校高学年になると「実験」や「調べもの、レポート作成」などが増えてきます。

ジャンルに続いて、具体的な研究内容についてもうかがってみました。
「工作、作品製作」では、「立体地図を作成」「木工での遊園地の製作」「飛行機作り」「ビー玉の迷路」「手芸作品」「電磁コイルで永続的に動くブランコ」「牛乳パックでロボットを作った」など。

「観察」では、「ヘチマの観察」「朝顔の観察」「太陽の傾斜」「浮草の増え方を毎日観察」「トマトを栽培して収穫するまでの観察日記」など。

「飼育、栽培」では、「カブトムシの飼育」「カマキリのふ化」「ひまわりの栽培」「蟻地獄の観察」「文鳥の飼育」など。

「調べもの、レポート作成」は、「歴史上の人物の生まれてから死ぬまでを詳細に調べた」「出身地の地域ごとの有名な生産物を調べた」「アリの生態」「海へ行って貝殻を集め、図鑑を見ながら名前を調べた」「どの種類の液体が、最も速く凍るか」「天気の変化」「日本の名字」「川の中にいる生物を調べた」「星や惑星について調べた」など。

「実験」では、「いろいろな紙の吸水性について」「蚊の習性」「氷に色をつけて、溶ける速さを実験」「食べ物の人工着色料について」「白い花を数本用意して、それぞれ違う色の水を吸わせた」「デンプンのある食べ物、ない食べ物を調べた」「コップに塩水と真水を用意して卵は浮くかどうか」など。

「社会科見学、工場見学」では、「乳牛の牛舎の仕事を丸1日観察した」「科学館に行き、天体観測をしてレポートや図解イラストを作成」「ゴミ処理場の見学、行程のレポート」「駅長さんにインタビューして、駅の利用客数や駅長さんの仕事について調べた」など。

いろいろな研究がありますね。自由研究で何をやったらよいか悩んでいるかたは、参考にしてみてはいかがでしょうか?

また自由研究は、選ぶテーマによって一日で終わるものから根気よく観察が必要なものまで種類はさまざま。自由研究にかけた日数についても尋ねてみました。

「1週間程度」が29%と最も多く、ついで、「2~3日」が23%でした。限られた時間の中での研究。他の宿題やいろいろな行事とのバランスも考えて進められるといいですね。

自由研究を通して子どもに身につけてほしいことは?

保護者のかたが子どもの頃に経験した自由研究についてうかがいましたが、現在の子どもたちに保護者のかたはどんな自由研究をしてほしいと思っているのでしょうか。

保護者のかたの希望は、「工作、作品製作」、「観察」「飼育、栽培」。しかし、回答で最も多かったのは、「特になし。本人に任せる」でした。ジャンルやテーマを子どもが自分で決めて、実践することはそれだけで子どもの成長に大きな影響を及ぼせそうですよね。

また、自由研究を行ううえで「困ったこと」では、「テーマが決められない」という悩みが最も多く、2番目は「保護者の助けが必要になった」でした。

テーマが決まらないと先に進めませんよね。子どもがテーマ選びに悩んでいたら、「どんなことをやってみたい?」「今どんなことに興味がある?」など、子どもの好奇心を引き出してあげる声かけで、子どもがやりたいこと、興味があることを導いてあげるのもよいかもしれません。
「保護者の助けが必要になった」という場合もあるでしょう。例えば、火など危険なものを扱う場合は必ず見守ってあげる必要があります。でも基本的に自由研究は自主性をもって行うことに意味があるもの。保護者のかたが仕切ってしまわないように気をつけたいですね。

「自由研究を通じて、お子さまに身につけてほしいこと」についても聞いてみたところ、1位は、「自分で考える力」でした。

実際、自由研究を行うことで子どもに身につくことは、

・じっくり観察や実験を行うことで忍耐力が身につく
・最後まで自分でやり遂げることで、自信と達成感が得られる
・さまざまな視点から物事をとらえることで発想力が豊かになる
・見て感じたことをレポートにまとめることで、まとめる力が伸ばせる

など、いずれも子どもの学習や将来に役立つことばかり。
算数や国語などの宿題に比べて、手を抜いてしまうかたもいるかもしれませんが、子どもに自由研究をさせることには子どもの成長によいことがいろいろ!
終わったあとの子どもの成長を楽しみにして、この夏は、しっかりと自由研究に取り組めるよう促して、見守ってみては?

【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:お子さまをお持ちの保護者のかた
■調査期間:2016年5月30日~2016年6月13日
■調査手法:「Yahoo!クラウドソーシング」におけるWebアンケート
■有効回答数:1,854名

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