ケータイやスマホを親子コミュニケーションのきっかけに

忙しかった新学期当初も過ぎ、ゴールデンウィークからも1か月近くがたちます。そこで、今の時期に、スマートフォン(スマホ)などによるインターネットの利用について、改めて親子で話し合ってみてはどうでしょうか。というのも内閣府の調査の結果、ネットの利用に関する「家庭のルール」について、保護者と子どもの認識の間にギャップがあることがわかったからです。

子どもたちのネット利用率が増加

内閣府の2015(平成27)年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」の結果によると、何らかの機器を使ってインターネットを利用している子どもの割合は、小学生(10歳以上、以下同じ)が61.3%(前年度比8.3ポイント増)、中学生が80.3%(同0.9ポイント増)、高校生(17歳以下、以下同じ)が97.7%(同1.9ポイント増)でした。特に小学生のネット利用者が増えており、携帯ゲーム機などでもネットを利用しているようです。

スマホの利用者は、小学生が23.7%(同6.6ポイント増)、中学生が45.8%(同3.9ポイント増)、高校生が93.6%(同2.9ポイント増)でした。今やスマホは、小学生で約4人に1人、中学生で約2人に1人、高校生はほぼ全員が使っていることになります。

ネット利用者に対して、その内容を尋ねたところ、小学生は「ゲーム」75.1%、「動画視聴」56.8%、「情報検索」42.5%など、中学生は「ゲーム」71.1%、「動画視聴」70.5%、「コミュニケーション」62.9%など、高校生は「コミュニケーション」89.9%、「音楽視聴」81.7%、「動画視聴」81.5%などの順となっています。学校段階が上がるにつれて、「ゲーム」などの利用が少なくなり、代わって「コミュニケーション」に関する利用が増えています。逆にいえば、それだけ誹謗(ひぼう)中傷やプライバシー侵害などのトラブルに巻き込まれやすくなるともいえます。

1日のネット利用時間が「2時間以上」という者の割合は、小学生が27.2%、中学生が46.1%、高校生が70.3%でした。

意外と大きい「家庭のルール」ギャップ

一方、子どものネットの利用に関して「家庭のルール」が「ある」と回答した保護者は81.0%だったのに対して、「ある」と回答した子どもは60.8%にとどまっています。ルールがあると回答した保護者と子どもの割合を学校段階別に見ると、小学生では子ども73.7%・保護者88.7%、中学生では各65.1%・85.5%、高校生では各48.3%・71.4%となっており、学校段階が上がるにつれて親子の認識の間のギャップが広がっていることがわかります。特に高校では、「家庭のルール」があると認識している親子の間には23.1ポイントもの差が生じています。

どうやら保護者が「家庭のルール」をきちんと決めていると考えていても、子どもたちに伝わっていないケースが少なくないようです。

これからの子どもたちは、ネット利用に関する正しい知識やルールを身に付けることが必要となります。そのためには、親子のコミュニケーションも欠かせないでしょう。ネットの利用に関するルールやスマホの使い方などについて、今の時期にもう一度よく親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。

  • ※青少年のインターネット利用環境実態調査
  • http://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/net-jittai_list.html

(筆者:斎藤剛史)

プロフィール

斎藤剛史

斎藤剛史

1958年茨城県生まれ。法政大学法学部卒。日本教育新聞社に入社、教育行政取材班チーフ、「週刊教育資料」編集部長などを経て、1998年よりフリー。現在、「内外教育」(時事通信社)、「月刊高校教育」(学事出版)など教育雑誌を中心に取材・執筆活動中。

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