子どもの生きる力を伸ばす、放課後や休日の過ごし方とは?
放課後や休日、子どもをどのように過ごさせるべきか、頭を悩ませる保護者も多いのではないだろうか。千葉大学教授で教育社会学が専門の明石要一氏は、「自然観察やボランティアなど、さまざまな体験をさせることで生きる力を育むことができる」と話す。「本物に触れる体験をさせてあげてほしい」とすすめる明石氏に、ベネッセ教育情報サイトがQ&A形式で話を伺った。
Q.「本物に触れる体験」とはどのような体験でしょうか?
A.本物の体験というと、お金がかかるイメージを持つ保護者のかたもいると思います。しかし、お金をかけなくてもできることはたくさんあります。小学生なら命の大切さや生命の力を感じられる「動植物の観察」、中学生なら仲間の大切さや大自然の厳しさを感じられる「キャンプ」がおすすめです。
Q.共働きで、放課後の時間を一緒に過ごせない場合は、どうすればよいでしょうか?
A.学童保育や放課後お子さまクラブを活用しましょう。ただし、学童保育などに任せきりにすることはせず、夕食時などの親子のコミュニケーションは大切にしてください。普段より言葉数が減るなど、子どもが出す小さなサインを見逃さないようにしましょう。
Q.高学年になると学童保育は卒業しなければなりません。習い事をさせてもよいですか?
A.習い事をさせる場合、3年以上継続させてほしいと思います。学生に実施したアンケートでは、一つの習い事を3年以上続けると、よい教訓を得たり、専門的なスキルを身に付けたりできることがわかっています。習い事を長く続けるには保護者のサポートが不可欠。親子の絆も求められることを理解しておきましょう。
出典:《生きる力》を伸ばす放課後・休日の過ごし方 ~学校外時間の活用の仕方Q&A~ -ベネッセ教育情報サイト