【世界の中学生〜インドネシア(6)〜】子どもに求めるのは勤勉さや真面目さ

世界の中学生をリサーチし、お届けする今回は、インドネシア在住のプットゥリさんのお宅にお邪魔しました。


お母さんに、子どものことについて質問しました

——どんな子どもに育ってほしいですか?

 

コツコツと勤勉で、自立した人間になってほしいです。「自立」というのは、たとえば自分に必要な事柄や資料があれば、自ら図書館や本屋に行って情報を探すなど、何をしなければいけないのかを自覚し、行動するということ。また、自分の持つ才能を社会で活かしてほしいです。

 

※一般的にインドネシアでは、宗教的な倫理から、勤勉、真面目などの性質を子どもに求める親が多いようです。

 

——どのように勉強に取り組ませていますか?

 

幼稚園の頃から、英語やそろばんを習わせてきました。現在は学校の授業についていくための塾にも通わせていて、まだ中学生ですが、すでに高校で習う教科も勉強しています。

 

※インドネシアでは、幼少時から英語を習わせている家庭が増加傾向にあります。大企業や商社では、会議や書類、メールなどが英語中心となっているため、英語ができることで就職時に有利になるそうです。

 

——自宅で子どもに勉強を教えていますか?

 

学歴社会になってきており、中学校でも高校レベルの勉強をしています。そのため塾に行かせていますが、塾も進み方が速くてついていけない場合が多々あり、やはり自宅で教えなければならないときはありますね。私自身がすでに忘れてしまったことや難しい内容は、大学生である長女が教えていますが、私も勉強し直して教えてあげています。

 

——子どもにどのような職業に就いてほしいですか?

 

安定していて給料が良いことから、公務員になってほしいという思いはありますが、本人が進みたい道を尊重したいです。たとえば音楽が好きなら、音楽の道に進ませてあげたいです。とはいえ、まずは生活ができるように、勉強はきちんとしてほしいですね。

 

※公務員は安定した職業なので人気があります。特に、ジャカルタ首都特別州では、汚職撲滅のために公務員の給与を上げています。これまで公務員は給与が安かったため、民間人から賄賂をとることで副収入を得る人が大半を占めていました。

 

 

子育て・教育Q&A