【世界の中学生〜インドネシア(4)〜】子どもの両親への愛情は絶対的

世界の中学生をリサーチし、お届けする今回は、インドネシア在住のプットゥリさんのお宅にお邪魔しました。


インドネシアの一般的な家庭は?

 プットゥリさんは、両親、姉、妹の5人家族。そして、メイドさんも同居しているそうです。昔のインドネシアの一般的な家庭は、祖母、祖父、伯父、伯母なども同居する大家族が多かったのですが、最近、都心部ではプットゥリさんの家のような核家族が増えているそうです。それでも、宗教行事や家族行事などで、親戚同士は頻繁に行き来をしていて、お互いを助け合う精神はまだまだ残っています。生活の基本は家族が中心で、休日にはみんなで旅行をしたり、ショッピングモールに行ったり、家族のお誕生日会を開いたりと、一同に集まる機会はたくさんあるとのこと。核家族とはいえど、大家族のような一体感があるので日本のそれとは事情が違うようですね。

 

子どもたちの両親に対しての愛情や敬意も揺るぎないもので、親子であってもお互いに礼儀正しい挨拶を交わすそうです。また、子どものない家庭では老後のことを考えて養子をとったり、子どもがいても「兄弟がいるほうがよい」と、わざわざ養子をとったりするケースが多いようです。もちろん、養子にもきちんと教育を受けさせています。

 

 

ジャカルタ市は高校まで学費無料!

 インドネシアの首都であるジャカルタ市は、なんと高校まで学費が無料。それでも先生の給料は一般的な水準よりも高いのだとか。先生の地位がかなり確立されているようです。
また、プットゥリさんの暮らすジャボタベック地域(ジャカルタ周辺郊外)は、中学まで学費が無料です。先生の給料はジャカルタに比べると少し低いそうですが、「先生」という地位が重んじられているようです。地域によって多少の差はありますが、いずれにせよ、教育に対する水準と力の入れ具合には驚きですね。それが近年のインドネシア経済の躍進の原因かもしれません。

 

 


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