大学の受験費用だけでは○万円超! やりくりのしかたをファイナンシャル・プランナーが指南
大学受験生を抱える家庭では、入学先が決まるまでは気の抜けない時期が続くうえ、一般入試の受験費用の負担は、思いのほか大きい。しかし、大学進学のために積立や子ども保険などで200〜300万円を用意していたとしても、その1割は受験料で出て行くかもしれないことは、あまり意識されていないようだ。ベネッセ教育情報サイトでは、ファイナンシャル・プランナーの中上直子氏に、大学受験料の問題などについて聞いた。
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「私立大学新入生の家計負担調査 2014年度」(東京地区私立大学教職員組合連合)によると、首都圏の私立大学の受験費用は、前年の同調査よりも5%以上アップしていて、自宅通学者で22万9,000円、自宅外通学者で25万2,600円となっています。受験料のほかにも郵送料や手数料、交通費などが積み重なって、1回の受験に数千円の雑費が出て行くこともあります。
一般受験では、第1志望校の発表前に進学先を確保するため、先に合格した大学に納入金を支払う場合があります。合格発表から納付金払い込みまでの日数が短い場合も多いので、保護者としては支払い期限を考えて入試スケジュールを把握することが重要です。必ず確認して納入金を確保しておきましょう。
大学の一般入試は、センター試験から国公立大学2次試験までが2か月弱、私立大学の受験だけでも1か月の長丁場になります。ほかに高校受験や中学受験のきょうだいがいるご家庭では、さらに複雑なスケジュール管理になるでしょう。
そこで、受験スケジュール表を作成して家族で共有することをおすすめします。大事な支払いのタイミングを逃さないよう慎重にスケジュール表を作成し、家族で確認しながら受験シーズンを乗り切りたいものです。
出典:大学受験の費用が50万円!? 一般入試はスケジュールの管理をぬかりなく -ベネッセ教育情報サイト