【小学生の生活習慣】1年に4回訪れる「中だるみ」 効果的な予防と対策は?

緊張感が途切れてしまうことで引き起こされる「中だるみ」。長期休みや連休などで生活習慣が乱れることが引き金になることが多いようです。「中だるみ」は、学習をはじめ生活全般の意欲低下につながるため注意が必要です。お子さまの家庭での過ごし方についても積極的に情報を発信する清瀬市立清瀬第八小学校教諭の杉渕鐵良先生に予防と対策についてうかがいました。


中だるみを防ぎ、1年間を通して学習の成果を上げよう!

 小学校では、1年間を通して中だるみをしやすい時期が4回訪れます。こうした時期に気が抜けないように対策をしたり、中だるみをしても早めに克服できるように心がけることが、1年間を通して学習の成果を高めるポイントです。

 

【6月】年度当初は新しい環境でがんばりますが、1、2ヵ月経つと慣れてしまい、だんだんと気持ちが緩んできます。

 

【9月】夏休み後は、1年間で最も中だるみをしやすい時期です。夏休みの過ごし方が最大のポイントになることは言うまでもありません。

 

【12月】クリスマスやお正月といった楽しいイベントを控えて浮き足立つ時期です。冬休みに入るまで気を抜かないようにしましょう。

 

【1月】夏休みと同様に、冬休み後も勉強に集中しづらい時期です。

 

 

長期休みも規則正しい生活を送ることが基本

 中だるみを防ぐ最も効果的な方法は、生活習慣を崩さないことです。夏休みや冬休みといった長期の休みは、夜更かしをしたり、遊びや旅行で疲れたりして生活が乱れがちです。早寝早起きを習慣づけ、朝の時間帯に勉強を済ませるのがベストです。宿題は最後に焦って取り組むのではなく、保護者が一緒に計画を立ててあげるといいでしょう。

 

とはいえ、長期の休みに規則正しく生活するのは、大人でも難しいもの。休みのあとに気が抜けてしまうのは、ある程度はしかたのないことです。それでは、どうすれば気持ちが緩んだ状態から脱却できるのでしょうか。

 

まず、いきなり元の生活に戻さないことが大切です。プロ野球選手もオープン戦から徐々に体を慣らして開幕に臨むように、勉強に関してもウォーミングアップをしてエンジンを温めましょう。

 

例えば、教科書や本を音読して脳に刺激を与えるのはよい方法です。また、遊びやクイズの要素がある学習を楽しみながら、頭の回転を元に戻していくのもよいでしょう。
ダラダラと勉強する姿が見られたら、いったんストップするほうが賢明です。その状態で勉強を続けても頭に入りませんし、疲労感もたまっていきます。そんなときはいったん勉強から離れて、屋外で体を動かすのがオススメです。頭と体はつながっていますから、しだいに頭の働きもよくなります。
また、なかなか集中できなかったら、好きな科目の勉強に切り替えて、エンジンがかかってから、元の勉強に戻ると、はかどることがよくあります。

 

中だるみの状態は、気が抜けているだけではなく、体の疲れから起こることがよくあります。そこで、日頃から運動して体力をつけておくことも効果的な予防となります。体力がつくと、自然と気力や集中力も向上していきます。

 

 

小学校6年間で中だるみをしやすい時期とは?

 視点を変えて、小学校6年間で中だるみをしやすい時期について説明しましょう。1年生は何事にも緊張感をもって取り組みますが、2年生になると小学校生活にもだいぶ慣れ、下に1年生が入ってきて少し気持ちが緩みがちになりますので要注意です。

 

家庭によっては、3、4年生頃まで、「子どもは遊ぶことが一番大事」という方針で、あまり勉強をさせないことがあります。もちろん、遊ぶことの大切さは否定しませんが、それが勉強しなくてもよい理由にはなりません。むしろ、早い時期から学習習慣をつけておくことは非常に大事です。

 

4年生頃までに勉強の習慣が身についていないと、高学年の勉強が非常に苦しいものになります。しかし、子どもは、「どうして急に勉強しなければいけないの?」と混乱して、なかなか勉強に身が入りません。そのまま学力は低迷して、中学校で出遅れてしまうケースが多いので注意してください。

 

 

プロフィール

杉渕鐵良

杉渕鐵良

東京都清瀬市立清瀬第八小学校教諭。子どもの全力を引き出す教育実践には賛同者が多く、教育関係者の大きな注目を浴びている。日々の授業に熱心に取り組む一方で、講演や執筆活動でも活躍。著書に、『自分からどんどん勉強する子になる方法』(すばる舎)、『家庭楽習でわが子は変わる—鉄人の学力向上法』(学習研究社)など。

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