決め手は「色」ランドセル選び 購入は年々早期化も
アンケート期間:2015/7/8~2015/7/14 回答者数:100名
アンケート対象:本サイトメンバー 公立小学校1年生、来春公立小学校に入学される予定のお子さまをお持ちの保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある
来年小学校へ入学する子どもを持つ保護者は、そろそろ子どもとランドセルの話をすることもあるのではないでしょうか。
近年では機能性や色など、さまざまなバリエーションのものを目にするようになってきました。店頭にずらりと並んだランドセルを横目で見つつ、入学はまだ先だから……と考える保護者も多いかもしれません。
そこで、いつごろ、どのようなものを購入しているのか。今回は、そんなランドセル事情について伺いました。
購入時期は年々早まる 9・10月に4割近く
ランドセルの購入時期について、過去にも同様のアンケートを実施してきましたが、早期化の傾向が年々強まっています。2014年に実施したアンケートでは、実際に購入した時期は12月が最多となっていましたが、本年度(2015年度)は、9・10月に購入した割合が4割近くに達するという結果になっています。入学前の保護者のかたに購入予定時期を伺うと、12月を予定しているという回答が一番多い結果となりましたが、実際のところは早めに動いたほうがよさそうです。「年末に下見に行き、買うのは年明けのつもりが、既に在庫品薄と言われ、夜に子どもを連れて買いに行った」という声もアンケートでは見受けられました。
機能性だけでなく、色やデザインなども多様化するなか、希望に合ったランドセルを購入するには、店頭にたくさん並んでいるタイミングを逃さないほうがよさそうです。
【図1 お子さまのランドセルは、いつごろから準備しましたか?(する予定ですか?)】
※対象:小1のお子さまをお持ちの保護者
機能面では差が付かず? ランドセル選びの決定ポイントは「色」
量販店のランドセル売り場に行くと、さまざまな種類が置いてあり、どれを選べばよいのか目移りしてしまうことでしょう。実際、アンケートでも「昔に比べるとたくさんあって選ぶのが大変」という声が聞かれました。そこで、実際に購入した保護者のかたに、ランドセルを選ぶ時に一番重視した点を伺いました。すると「軽さ」「耐久性」といった機能性をさしおいて「色」が決め手になっている、という結果となりました。「子どもがこだわったこと」についても「色」が8割以上とトップを占める結果となっており、「6年間も使用するので、色にはこだわった」「子どもの好きな色を尊重した」といった声もあるように、最終的には子どもが気に入ったものを、という親心が見てとれます。
【図2 ランドセルを選ぶ際、一番重視したことはどれですか?】
※対象:小1のお子さまをお持ちの保護者
【図3 ランドセルを選ぶ際、お子さま自身がこだわったこと・こうしてほしいと言ってきたことはありますか?】(複数回答)
※対象:小1のお子さまをお持ちの保護者
しかし、「機能性を軽視してもデザイン優先」かというと、そういうわけでもないようです。購入したランドセルの素材について伺うと、クラリーノ(人工皮革)、牛革が多く選ばれているという結果になりましたが、選んだ理由としては、軽くて手入れがしやすい(クラリーノ)、丈夫で長持ち(牛革)といったように、機能性に優れている点が挙げられていました。近年では、メーカーも工夫を凝らしているため機能性の点では大きな差はなく、最終的な決め手は色やデザイン、ということなのかもしれません。
【図4 お子さまのランドセルの素材は何ですか?】
※対象:小1のお子さまをお持ちの保護者
カラフルな色や柄 ランドセルのファッション事情
ランドセルの「色」は、購入時の重要なポイントとなっているだけに、近年ではカラフルな色合いのものも目にするようになりました。男の子、女の子それぞれについて、どのような色のものを購入しているのか伺いました。すると、男の子は6割以上がベーシックな「黒」を選んでいることに対し、女の子は比較的広いバリエーションから選んでいる傾向が見てとれました。その分、ランドセル選びの時も、女の子のほうが「色」についてはこだわりを持っているのでしょう。
【図5 お子さまのランドセルの色は何色ですか?】
※対象:小1のお子さまをお持ちの保護者
また、最近では、色だけではなく柄やモチーフ、キャラクターなどの飾りが付いたランドセルも見かけるようになりました。アンケートでは、4割近くが、そういった飾り付きのランドセルを購入した、と回答しています。なかでも、花柄などの比較的落ち着いた柄が多く選ばれているようです。アンケートでは、「6年生まで使うことを考えて、キャラクターはやめたほうがいい」「子どもの好みは年齢に応じて変化するので、子どもの意見だけでなく保護者のかたもいろいろ考えて買ったほうがよい」という声が多く聞かれました。キャラクターものを希望する子どもも多いと思いますが、長い目で見てアドバイスしてあげることも大切なようです。
【図6 お子さまのランドセルに使われている柄やモチーフはどのようなものですか?】
※対象:小1のお子さまをお持ちの保護者
保護者に聞いた ランドセル選びの注目ポイント
最後に、ランドセル選びについて、小1のお子さまをお持ちの保護者のかたがたの声をいくつか紹介しておきます。
<A4ファイル対応はもう常識!?>
アンケートによると、95.1%がA4ファイル対応のランドセルを購入しています。「紙のA4ファイルがギリギリ入らず、端がちょっと曲がってしまう」「なるべく大きいものを選んだほうがいいと思います」といった声が聞かれました。
<意外に重要 金具やフック>
ランドセルについている金具やフックについても、どのようなものを付けるのかイメージしておいたほうがよさそうです。「バスの定期券をフックに付けたかったが、防犯ブザーを既に付けており、もう1個フックがあるものにすればよかった」「体操袋を付ける金具が装着しやすいかも重要」といった声がありました。
子どもにとって、ランドセルは「ちょっとオトナに近付く」かけがえのないアイテム。
「ランドセルは『お姉さんのもの』なので、自分がお姉さんの仲間入りをしたようでうれしそう」といった声にもあるように、自分のランドセルが手に入っただけでもちょっとオトナに近付いたような、誇らしい気持ちになるのでしょう。
そんな思い出と共に、成長に満ちた小学校生活を一緒に送れるよう、子どもにとって後悔のないランドセルを選んであげたいものです。