アートを見れば言語力も発達 この夏休みに子どもと美術館へ行こう

アートを見れば言語力も発達 この夏休みに子どもと美術館へ行こう「子どものうちに本物のアートに触れさせるとよい」と言われている。夏休みは親子で美術館を訪れるよい機会だろう。そこで、ベネッセ教育情報サイトでは、8歳の子どもの母親でもある東京都美術館学芸員の稲庭彩和子氏に、子どもと行く美術館で学べることについて聞いた。

 

***

 

美術館は「料理本」と似ています。繰り返し作るレシピが1、2品だったりするように、美術鑑賞でも印象に残る作品が1、2点あれば十分。モトをとろうなどと考えず、子どものペースに寄り添ってあげてください。知っておいてほしいのは、美術館にあるのは「みんなが大切にしているもの」だということ。子どもがはしゃぎすぎてしまうようなら、「ふだんの半分の声でお話ししようね」と伝えてあげましょう。

 

保護者のかたも、できるだけ感じたことをそのまま言葉にしてください。そうすると、子どもも「言いたいことを言っていいんだ」と安心できます。子どもは言葉だけのコミュニケーションより、「もの」を介したコミュニケーションが得意です。アートという「もの」を目の前にして、自分の気持ちの針が動いたとき、それを言葉にすることで、言語力も発達していきます。子どもとゲーム感覚で作品を見るのも楽しいですね。大人が「ほんとだ!」「なるほどね」と聞いてあげると、子どもは自分の見方に自信が付いてきます。ものをよく見る体験を積み重ねて、観察力も、想像力も高まります。

 

美術館は、作り手と見る側のエネルギーが交錯するところです。見知らぬアーティストの作品に共感することもあれば、何千年も昔に作られた作品が、今、自分の目の前にある不思議さを感じることもあります。子どものうちに、自分の感覚で「何が好きか」を選んでよいのだと信じられる素地を作ることは、心の健康のためにも非常に大切なことだと思います。学校でもなく、家庭でもない「遊び場」として、ぜひ美術館を活用してください。

 

出典:美術館デビューのススメ 当日編 -ベネッセ教育情報サイト

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • がんばっているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ 教育情報まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

子育て・教育Q&A