夏休みの部活動、体育系の4割が「毎日」 保護者は家庭生活とのバランスにジレンマも
長期間の夏休み、部活動に所属している子どもの多くは、練習などに相当の時間を割いていることだろう。仲間たちと一丸となって何かを成し遂げたり、自分自身の成長・飛躍を実感できる場でもある部活動だが、家庭生活とのバランスも気になるところ。そこでベネッセ教育情報サイトでは、小学生のお子さまを持つ保護者を対象に「夏休みの部活事情」についてのアンケートを実施した(アンケート期間2013年9月/回答者数1540票)。
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夏休みの部活動の頻度では、体育系のほうが文化系よりも高い傾向が見られました。体育系では、「ほぼ毎日」という回答が4割を超えています。文化系でも吹奏楽部や合唱部などは、毎日部活動をしている割合がかなり高いようです。これらの部に入部する場合には、夏休み中も練習に多くの時間を割かれることを、あらかじめ踏まえておく必要があるでしょう。
また、1回あたりの活動時間については、文化系・体育系とも3~4時間が多く、5時間以上の割合は文化系のほうが高いようです。外で活動することも多い体育系は、夏休み中は、屋外での長時間の活動は脱水症状や熱中症などを引き起こすおそれがあり、配慮されていると考えられます。
一方で、子どもの部活動の時間について保護者がどう思っているのか伺うと、「ほぼ毎日」部活動が実施されている体育系のほうが、「多すぎる」と感じる保護者が多い結果となりました。保護者としても、部活動は応援したいけれども、たまには家族で楽しむ時間もほしい……というジレンマがあるようです。なかには「夏休みは帰省のために2回休みましたが、本当は休みたくなかったようです」という声も聞かれました。
保護者としては、生活の中でのバランスにも配慮しながら、部活動に一生懸命取り組む子どもたちを見守ってあげたいものです。
出典:家庭生活とのバランスを 夏休みの部活事情 -ベネッセ教育情報サイト