乱れる20代の食生活 子どものうちからの食育が大切

乱れる20代の食生活 子どものうちからの食育が大切「早寝・早起き・朝ごはん」などの取り組みが広がり、保護者の間で子どもの食育への関心は高まりつつある。しかし、現在の子どもたちが大人になった時、食育の成果はどの程度生かされているのだろうか。内閣府がまとめた2015(平成27)年版「食育白書」によると、若者たちの気になる実態が浮かび上がってきたという。ベネッセ教育情報サイトでは、教育ジャーナリストの斎藤剛史氏に詳しく伺った。

 

***

 

同白書は、内閣府が昨年11~12月に、3,000人を対象に実施した調査の結果をまとめています。男性のうち、「ほとんど毎日」朝食を取っている20代は58.3%にすぎませんでした。また、20代の女性は67.6%が「ほとんど毎日」朝食を取っているものの、残り3割以上はきちんと朝食を取っていませんでした。男女共に20代の若者の食生活に、問題があることがわかります。20代女性は、男性より朝食をきちんと食べたり、健全な食生活を心掛けたりする割合が高いといえます。しかし、その反面、やせている女性の割合が20代は21.5%と5人に1人となっており、無理なダイエットをしている20代女性が多いことがうかがえます。

 

一方、「食品の選択や調理についての知識」があるという20代の男性は、30代よりも上回っていますが、栄養バランスのとれた食事を毎日しているという者の割合は、男女共に20代が最低でした。栄養バランスや食生活の大切さをある程度理解しているにもかかわらず、日常生活の中でそれが実行できていないのが20代の若者の実態といえるでしょう。
このほか、20代の男女はほかの世代と比べて、「一日の食事を一人で食べる」という割合が高いことも注目されます。20代は進学や就職などで家庭を出て、一人暮らしをする機会が増える時期です。同白書は、若者世代を対象にした食育の重要性を指摘していますが、成人してからではいささか遅いという気もしないではありません。

 

朝食を毎日取るのは食育の基本の一つです。しかし、単に食べるだけでなく、食事を通じて食生活の大切さを理解させることが、子どもの将来のための本当の食育につながるのではないでしょうか。

 

出典:朝食抜き、偏食…豊かな食生活を送るために、子どものうちから大切なこととは? -ベネッセ教育情報サイト

プロフィール



「ベネッセ教育情報サイト」は、子育て・教育・受験情報の最新ニュースをお届けするベネッセの総合情報サイトです。
役立つノウハウから業界の最新動向、読み物コラムまで豊富なコンテンツを配信しております。

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • がんばっているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ 教育情報まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

子育て・教育Q&A