多くを学べる家族旅行、学校を休んででも連れて行く？
夏休みに、旅行の計画を立てている家庭も多いのではないだろうか。一方で、保護者の仕事の都合や費用の観点から、平日など学校が休みでない時期にしか家族旅行は難しいというケースもあるだろう。ベネッセ教育情報サイトでは、旅行のために学校を休むことをどうとらえればよいのか、教育評論家の親野智可等氏に伺った。
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【質問】
ママ友のAさんが、以前、子どもに学校を休ませて旅行に連れて行ったという話をしたら、Bさんが「それってずる休みでしょ」と言いました。それで、Aさんが「ずるって何よ」とキレて険悪な感じに。家族旅行のために学校を休むことについて、どう考えたらいいでしょう？（小2男子の保護者）
【親野氏のアドバイス】
これについては賛否両論で、いろいろな考え方があります。
＜主な反対意見＞
・子どもに簡単に学校を休んでいいと思わせたくない
・皆出席を目指してがんばらせたい
・学校を休んで旅行に行くのは何となく後ろめたい
＜主な賛成意見＞
・親の職業もいろいろ。子どもを休ませなければ親子で旅行できない場合もある
・費用がかさむ土日に旅行するのは難しい
先生たちの意見もさまざまですが、絶対許されないと考える先生はいないと思います。賛成と反対両方に理由があり、私も、どちらか一方が間違えているという話ではないと考えます。各家庭の判断でよいのではないでしょうか。でも、絶対に守っていただきたいのは、ほかの家庭の判断を批判しないということ。職業上の都合や経済的な理由以外にも、家庭ごとに事情を抱えています。自分の視点や価値観だけで批判するのは慎むべきで、特に子どもにそういう批判を聞かせることはやめましょう。
私は、旅行で広く世の中を見ることは、子どもに多くの学びをもたらすと思います。同時に、旅行は子どもが親の愛情を実感するきっかけにもなります。親の事情によって、こうした経験ができない子がたくさん出てくる事態は避けるべきでしょう。
出典：家族旅行のために学校を休むのは？［教えて！親野先生］ -ベネッセ教育情報サイト
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