メンタルコーチが教える、部活を変えるときの心構え

運動部で頑張る中高生必見! 「今までやってきたスポーツを辞めて、違う部に入りたい!」——そう思う人は多いかもしれません。でも同時に「今までのスポーツをあきらめちゃって、いいのかな?」と後ろめたさを感じる人もいることでしょう。部活を変えるときの心構えについて、オリンピック選手などトップアスリートを支えるメンタルコーチ・ファシリテーターの小田桐翔大さんにお話をうかがいました。


ふせんに書いて、自分と向き合う

 「部活を変えたい」「今の部活を辞めたい」。けれど、後ろめたさがあるという場合は、辞めようかどうかとても悩むと思います。辞めたい理由は、人それぞれです。だからこそ、ぜひ自分自身と向き合って、「本当はどうしたいの?」「部活を変えて何を得たいの?」と、自らに問いかけてほしいと思います。

 

自分と向き合うとき、僕がおすすめしたい方法は、自分の気持ちをふせんに書き出すことです。まずノートを用意して、左ページの上側に「辞めたい理由」、右ページの上側に「違う部活をやりたい理由」と書きましょう。そして、それらの理由を思いつくだけ、ふせんに書き込んで貼っていきます。全部出し切ったと思ったら、ふせんを一旦はがして、自分にとって重要な順に上から並び替えていきます。

 

それが終わったら、全体を眺めてみましょう。自分の気持ちを客観的に知ることができますね。もし、左ページの「辞めたい理由」が10個あって、右ページの「違う部活をやりたい理由」が自分にとってそれほど重要ではない2個しかなかったとすれば、新しい部活に向かう動機が弱いということになります。ひょっとしたら、今の部活から逃げたいというのが、本音なのかもしれない。そういうことにも気づけると思います。

 

 

「部活を変えたい」——その悩み自体が、チャンス

 「辞めたい」「つらい」というのも、ひとつの動機ではあると思います。でも、部活を変えるのであれば、新しいチャレンジに自分がワクワクしているのかどうかが大切だと、僕は思います。ただ逃げるための方便だったら、変えた先でもつらくなったとき、また逃げたくなってしまうかもしれません。

 

しかし、「部活を変えたいな」という気持ちを持っていること自体、自分と向き合うチャンスが訪れたと、前向きに考えてみるのはどうでしょうか。自分は「本当はどうしたいんだろう?」ということに10代のうちからじっくり向き合えることは、実はチャンスだと思います。「誰かを喜ばせる結論を出そう」とか、「怒られないような理由を考えよう」ではなく、本当の自分の気持ちを見つけ出して決断してほしいです。そして、そのあとの責任は自分で取る。考え抜いた結果、「よし、変えよう」でも、「やっぱり辞めない」でも、本心で決断できたならばどちらでもいいんです。

 

 

プロフィール

小田桐 翔大(SHOTA ODAGIRI)

FLY HIGH 代表 メンタルコーチ・ファシリテーター。1985年青森県生まれ。中学校・高校は岩手県にて野球部に所属。筑波大学体育専門学群卒業。在学中はバスケットボール部に所属し、全国ベスト8を経験。 (株)JTB法人東京で約4年間勤務した後、2013年1月に「FLY HIGH」を起ち上げ、アスリート・スポーツチーム向けにメンタルコーチング・チームビルディングプログラムを提供している。

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