2020年度にも公式導入!? デジタル教科書で教育はどう変わる?

2020年度にも公式導入!? デジタル教科書で教育はどう変わる?文部科学省は、これまで紙ベースで提供されてきた教科書に音声や動画などを加えた「デジタル教科書」の公式導入を検討する有識者会議を立ち上げた。最速なら新しい学習指導要領(小学校は2020<平成32>年度からの見通し)の教科書はデジタルになる可能性もある。「ただ、実現には課題が山積していることも事実」と話す教育ジャーナリストの渡辺敦司氏に、ベネッセ教育情報サイトが話を聞いた。

 

***

 

教科書がデジタル化されれば、わかりやすくなるだけでなく、英語の発音を音声で聞いたり、図形などを自分で操作したりすることもできるため、より理解が深まり、学力の向上が期待できます。タブレット端末1台に全教科書が収まれば軽くなり、校外学習にも持ち運びが便利です。さらに、デジタル教科書に書きこんだ意見をお互いに共有できますから、全体やグループでの話し合いも活発になり、「アクティブ・ラーニング」がしやすくなる効果もあります。

 

現在の制度では、小・中学校など義務教育の教科書は私立も含めて国が購入し、無償で配布されています。紙の教科書を正式にデジタルに切り替えるとしたら、まずは端末を整備しなければなりません。また、教科書は国による検定に合格して初めて「主たる教材」(教科書発行法)として学校での使用が義務付けられるもの。デジタル教科書を、紙の教科書を代替するものとして位置付けるのか、音声や動画まで検定の対象にするのか、著作権の扱いはどうするのかなどが、課題として浮上します。さらに、必然的に端末に向き合う時間が増えるため、子どもの健康面への影響や、有害情報へのアクセスも心配です。ネットワーク環境が整っていない家庭への配慮も必要でしょう。

 

しかし今や仕事や日常生活でもデジタルは不可欠です。小さい時からデジタル環境に慣れるとともに、自分で情報を集めて考える学習が、今後ますます重要になってきます。デジタル教科書も、もう是非を論じている時代ではないのかもしれません。

 

出典:2020年度から「デジタル教科書」に!? 課題は山積 -ベネッセ教育情報サイト

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • がんばっているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ 教育情報まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

子育て・教育Q&A