サイバー補導による子どもの犯罪取り締まり 実態は?

サイバー補導による子どもの犯罪取り締まり 実態は?ネットに起因する性犯罪被害の場合、警察が行ってきた「街頭補導」などの従来の対策では犯罪を防止することが困難なため、導入されたのが「サイバー補導」である。犯罪を示唆するような、子どもによるネット上の書き込みを発見して、関心を持ったように装った警察官が書き込みやメールを送り、実際に現れた子どもを補導するもので、2013(同25)年10月から全国の警察で実施されている。教育ジャーナリストの斎藤剛史氏に詳しく聞いた。

 

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警察庁のまとめによると、2014(同26)年中にサイバー補導により保護された439人に、試行中だった13(同25)年の補導者158人を加えると、補導者は2年間で合計597人となり、そのうち572人(95.8%)が女子でした。597人の内訳は、中学生が78人(うち男子6人)、高校生が406人(同17人)、専門学生が7人、有職少年が11人(同1人)、無職少年が95人(同1人)。目的別では「援助交際等」が366人(同24人)、「下着売買」が223人(同1人)、両方が8人となっています。

 

サイバー補導で保護された子どもたちの特徴の一つは、それまで補導・非行歴がない子どもたちが多いということです。補導・非行歴のない子どもたちの割合は、「援助交際等」が54.6%、「下着売買」が70.0%、全体で60.8%となっています。補導・非行に関係ないごく普通の子どもたちが、軽い気持ちで下着売買などの書き込みをネットで行っていることがうかがえます。

 

補導された子どもたちの使用した機器は、スマホが97%を占めています。また、いわゆる「出会い系サイト」の利用は5.0%のみで、LINE(ライン)など無料通話アプリのIDを交換する一般のコミュニティーサイトが77.1%、ツイッターなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が17.9%でした。教育関係者や保護者は、軽い気持ちでの書き込みなどが犯罪被害などの大きな危険を招く可能性があることを、子どもたちにしっかりと理解させておくことが必要でしょう。

 

出典:「サイバー補導」って何? ネット絡みで439人補導 -ベネッセ教育情報サイト

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