小学校との変化が大きい「中1ギャップ」
中学校への入学は、大きな成長の節目。どんなことが変わるの?どんなサポートが必要?入学前に知っておきたい小学校との違いや子どもが感じる変化はいろいろあります。
<勉強>早く・厳しく・結果が明確になる
小学校でも高学年の英語が必修になりましたが、中学では本格的に文法を学び始め、成績もつきます。そのほかの教科も、それぞれに教科担任の先生がいて、授業の進め方やノートのとり方も異なります。問題の難易度やスピードが上がり、苦手は早めに解消しないと、克服するのが大変に。
テストの点数が明確に数字になり順位が出ることで、自分の中のイメージや友だちとの差にショックを受けることもあります。
<生活全般>制服・先輩・部活に疲れを感じる
初めての制服や校則に自分の成長を感じてうれしく感じる子もいれば、それらを窮屈に感じる子もいます。先輩、後輩間の暗黙のルールに緊張したり、部活や予習・復習で疲れたり、しらないうちにストレスが溜まっていることも。
やりたいことは多いのに、体力がついていかないという場合には、家族が客観的にアドバイスしたり、サポートしたりすることも大切でしょう。
<人間関係>新たな環境は誰でも不安を感じやすい
小学校では、上級生は下級生のお世話をしてくれる優しいお兄さん、お姉さんです。でも、中学に入ると先輩はときには厳しく自分を指導してくれる存在になります。新しい友だちができたり、関係性が変わったりする時期でもあり、小学校での人間関係が安定していた子でも、不安を感じやすい状況です。
特に、最近では携帯電話を持つ子が増え、メールやLINE上のトラブルも出てきているようです。使い方には親子での約束やチェックが必要かもしれません。
「中1ギャップ」とは
中学校に入ると、たくさんの変化が一度に起こります。そのどこかにつまずき、新生活になじめないことから、いじめや不登校などの問題が起こりやすくなる状態や、そのとまどいを「中1ギャップ」といいます。ことさら心配することはありませんが、おうちのかたに「そんなこともあるんだ」という心構えがあると、お子さんが不安を感じたときにも早く気づいたり、サポートしたりしやすくなるでしょう。入学前に中学校生活をシミュレーションしておくことでも、「中1ギャップ」を小さくできるでしょう。
さらに詳しく、保護者アンケート(*)も見る
*出典:Benesse教育情報サイト「『中1ギャップ』中学生の保護者の過半数は知らないが思い当たるフシはある」
中学入学準備特集は、「英語学習」「部活」「定期テスト」など毎月テーマを変えて、今どきの中学校生活に関する情報をお届けしていきます。