夏休みだけ学童保育に通っても大丈夫? 保護者の疑問に専門家がアドバイス
夏休みの子どもの過ごし方のひとつとして、学童保育の利用を考えている保護者もいるのではないだろうか。学童で年齢が違う子どもやスタッフと関わることで、よい経験を積むことができれば、成長のチャンスにできる。学童保育の事情に詳しい、松蔭大学経営文化学部准教授の田中聖華氏に、夏休み期間中の学童保育の活用法や過ごし方について、保護者の疑問に答えてもらった。
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Q. 夏休みだけ学童に通わせても大丈夫でしょうか?
A. 大人が考えている以上に子どもには適応力があります。学童保育には、友達がたくさんいますので、お誕生日会をしたり、みんなでお菓子をつくったり、仲間がいるからこそできることをたくさん経験できます。新しい環境になじむのに時間がかかるタイプであれば、1学期から週に何回か学童保育に行って、そこでの生活の流れをつかんだり、お友達との関係を築いておいたりするとよいですね。ただし、夏休みだけの利用が難しい施設もありますので、就学前にリサーチしておきましょう。
Q. 寂しい思いをさせるなら、祖父母の家に預けたほうがよいでしょうか?
A. 祖父母の家は、あくまでサブの預け先として考えておいたほうが、安心だと思います。1か月半も朝から晩まで預けていては、お子さまも物足りないと感じることが多いようです。時間のはじまりとおしまいは祖父母の家に立ち寄る、週1回は祖父母の家で過ごすなど、補助的なサポートをお願いするのがよいと思います。
Q. 高学年になり、学童には行きたくないようですが、一人で留守番させるのも心配です
A. 高学年のお子さまが一人で過ごしたいというのなら、ぜひチャレンジさせてあげてください。親子で相談してタイムスケジュールを作り、遊びと勉強の区別をつけるなどの自己管理ができるようになるよい機会です。ただ、自然災害などの心配もありますので、非常事態にはどうすべきか、お子さまと確認しておきましょう。