小中高一貫校 4・4・4制導入と子どもの発育に関連あり?

小中高一貫校 4・4・4制導入と子どもの発育に関連あり?公立で初の小中高一貫校を設置する方針を打ち出していた東京都教育委員会は、2014(平成26)年3月に最終報告をまとめる予定だったが、12月31日まで期限が延長された。12年間を4年ごとに区切ってカリキュラムを編成する構想は、政府の教育再生実行会議でも「6・3・3・4制の在り方」を課題に、検討中の問題でもある。6・3・3制よりも4・4・4制のほうが個性や能力を伸ばしやすいという考え方に基づいているという。「4・4・4制」の在り方について、教育ジャーナリストの渡辺敦司氏が解説する。

 

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■12年を「基礎」「拡充」「発展」に3分割

 

以下の4年ごとのまとまりでカリキュラムを編成することが、議論されています。

 

(1)基礎期(小学1~4年生):学習の素地となる体験活動を重視するとともに、基礎・基本の徹底を図る
(2)拡充期(小学5年生~中学2年生):体験活動と発想を相互に関連させて考えを組み立て、理解を深めるとともに、幅広く発展的な学習を行う
(3)発展期(中学3年生~高校3年生):これまでの学習や体験活動を基に、自らの進路を見据えるとともに、進路選択に向けた深く専門的な学習を行う

 

■4・4・4は身体や脳の発達に適した区切り!?

 

4・4・4という区切りは、子どもの身体的な発達や脳の発達など、心身の成長に適した教育課程を編成したとしています。小学校に入学する際の「小1プロブレム」、中学校に進学する際の「中1ギャップ」が問題になっていますが、小・中学校それぞれに学校の雰囲気や「文化」が違うことだけでなく、子どもの発育が戦後の6・3・3制ができた時に比べて2年ほど早まっていることも背景にあると指摘されています。

 

出典:公立初の「小中高」一貫校、4・4・4制はナゼ? -ベネッセ教育情報サイト

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