SGH指定校は全国50校に 年間1,600万円までの支援額も

SGH指定校は全国50校に 年間1,600万円までの支援額も文部科学省は、国際社会で活躍できる人材を高校時代から育成するため、新年度から全国で50校程度を「スーパーグローバルハイスクール」(SGH)に指定することを決めた。英語はもちろん、国際的な課題を追究する学習を通じ、国際的に活躍できる素養を身に付けさせることをめざすという。指定校にはどのような期待がかかるのか。教育ジャーナリストの渡辺敦司氏に話を聞いた。

 

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SGHの構想の対象となるのは、国公私立の高校と中高一貫教育校で、指定期間は5年間。国際化を進める大学とも連携し、グループワークやディスカッション、論文作成、プレゼンテーション、プロジェクト型学習、海外でのフィールドワークや成果発表などに取り組みます。これらを通じて、現代社会に対する関心と深い教養、論理的思考力、批判的思考力、コミュニケーション能力、問題解決力、行動力等を育成することを目指しています。国際的素養を高校生のうちから培い、将来、グローバルな社会やビジネスで活躍できる人材を育てることが目的で、大学から派遣された「帰国・外国人教員」が英語で授業を行います。

 

指定された高校には1校当たり年間1,600万円までの支援額が配分される一方で、指定4年目以降には

 

(1)国際化に重点を置く大学へ進学する生徒の割合
(2)海外大学へ進学する生徒の人数
(3)課題研究が大学選択に影響を与えた生徒の割合
(4)大学在学中に留学・海外研修に行く卒業生の数

が、「成果目標」として検証されます。つまり、進学した生徒にはこれらが期待されているということです。

 

SGHによる人材育成はある意味でエリート教育ともいうべきものですが、指定校にはグローバル・リーダーを育てるカリキュラムをつくる「研究開発学校」という位置付けもあります。SGHの成果がSGH内にとどまらず、ほかの高校にもよい影響を与えることが期待されます。

 

出典:高校で国際リーダー養成、「SGH」全国50校指定へ -ベネッセ教育情報サイト

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